ニュースでよく聞く「東京外国為替市場」は、実際は存在していない
そしてその瞬間に初めてBさんは「Aさんはドルを売りたかった」ということを知るのです。ではドルを買いたい時は?
Aさんがドルを買いたい時、1ドル=150円37銭で良ければ「マイン(mine)」と言えば成約します。 今回の例では、Bさんは、Aさんからユアーズされて、150円35銭でドルを買ったら、直ちに150円37銭で他の市場参加者に対しドルを売れば、2銭の儲けになります。
これが「サヤ」(=利益)になり、銀行の収益になる、というわけです。言い換えれば、ニュースでよくある「1ドル=150円35銭から37銭」というのは、ドルの売りレートと買いレートの幅(オファーとビッドの差)を示しているということです。この2銭の差を「スプレッド」と言います。
さらに端的に言うと、為替取引は「一物二価」と言うことができます。先ほどの例で言うと、ドルを買う場合は1ドル=150円35銭で成約し、ドルを売る場合は1ドル=150円37銭で成約します。「出会い方」で値段が異なるということです。
この「ビッド」と「オファー」は、電子化の進んだ現在、世界中でほぼ同じ水準で、不断に、ほぼ同時に動きます。この点には注意しましょう。
世界最大の外国為替市場は、アメリカではない
外国為替市場は、異なる国の通貨を売買するので、本質的にグローバルです。東京のトレーダーとNYのトレーダーが取引することも普通に行われているため、特定地域の「市場」のデータを取ることは難しいと言われてきました。





