いまロシアが、インドに急接近する理由...インド人に承認された就労ビザは4年で15倍に
モスクワの工場で、チュールを縫うインドから来た労働者ら。1月20日撮影。REUTERS/Anastasia Barashkova
スポーツバッグを抱え疲れ果てた様子のインド人男性たちがある晩、モスクワの国際空港の混雑した入国審査で並んでいた。彼らは仕事を得るためにウズベキスタンを経由して2700マイル以上の道のりを飛んできたのだった。
「1年間の契約だ。ゴミ処理の仕事だ。給料がいいんだ」とその中の一人、アジットさんは英語で語った。
当局によると、ロシアでは差し迫って少なくとも230万人の労働者が不足している。ウクライナへの侵攻で悪化したロシアの労働力不足は、伝統的な外国人労働力の供給源である中央アジア各国で埋められなくなっている。ロシア政府は新たな人材供給元として、インドに目を向けている。
インド人流入が労働力不足を補う
ロシアがウクライナに部隊を派遣する前年の2021年、インド人に承認された就労ビザ(査証)は約5000件だった。就労ビザは昨年に約7万2000件に急増し、ビザが必要な外国人労働者に対する年間割当枠のほぼ3分の1を占めた。
インド人労働者を受け入れる企業のディレクター、アレクセイ・フィリペンコフ氏は「インド出身の駐在従業員が現在最も人気がある」と話した。
フィリペンコフ氏によると、ビザを必要としない旧ソ連の中央アジア各国出身の労働者たちは十分な人数がロシアに来るのをやめてしまったという。しかしながら、公式統計によると、こうした労働者たちは昨年ビザを必要としない合法的な外国人労働者約230万人の大半を依然として占めている。






