ICE射殺事件で見えたトランプ政権の「ほころび」――アメリカ内政危機の行く末は?
Minneapolis Is Proving ICE’s Undoing
市民から非難の声が上がり、トランプ政権はミネアポリスとセントポールでの展開を縮小。連邦職員の一部は撤収し、国境警備隊のグレッグ・ボビーノ司令官はミネアポリスの担当を外された。
政治的な打撃を受けたトランプは、国境管理の統括責任者トム・ホーマンに現地の指揮を命じた。彼はトランプの直属となり、クリスティ・ノーム国土安全保障長官は脇に追いやられる形になった。
ICE廃止に強い支持
ミネアポリスでの事件によって、トランプ政権は移民の取り締まり政策について一枚岩ではないことが表面化していった。ホーマンは、犯罪歴のある不法移民を優先的に逮捕する方針を重視したが、政治家出身のノームは送還人数を増やす強硬策を支持した。ノームの戦略は、国境警備隊の上層部の支持も受けていた。
ボビーノが率いる国境警備隊チームは、ロサンゼルスなどで催涙ガスを使用し、住民を大々的に拘束するなどの強硬手段が大きなニュースになっていた。
だがミネアポリスで状況が一変し、ボビーノはかつて担当していたカリフォルニア州のエルセントロ地区に配置換えされた。ミネアポリスの作戦の顔ともいえる人物が第一線から外された形だ。
プレッティが射殺された直後、ノームとボビーノ、そしてスティーブン・ミラー大統領次席補佐官は、看護師だったプレッティを「国内テロリスト」「暗殺未遂犯」と評し、連邦当局者を「虐殺」する意図があったと断言した。
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