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移民問題

日本はすでに世界有数の移民受け入れ国...実は開放的な「移民国家ニッポン」の知られざる実態

JAPAN’S OPEN SECRET

2026年1月21日(水)16時00分
小暮聡子、深田莉映(ともに本誌記者)

──歴史的背景によって、植民地を持っていた国と、持っていなかった国とでは違いがある。

移民と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、戦後に旧植民地が独立し、その後に旧宗主国との間で人の移動が起きたケースだと思う。


イギリスやフランスのような旧宗主国では、いま在留外国人の多くを旧植民地出身者が占めている。戦後復興と高度経済成長の中で労働力が必要となり、旧植民地との人的な行き来が本格化した。

ヨーロッパの場合、植民地が独立した時点では、植民地出身者はまず国籍をどうするかという選択があり、その後に旧宗主国へ移動してくる。元は同じ国や帝国の構成員だったという前提があるため、制度的にも入りやすかった。

日本は逆だ。終戦時点で既に、100万人を超える旧植民地出身者が国内にいた。当時の日本政府には、国籍を選ばせたり、長期的に管理したりする余裕はなかった。連合国軍総司令部(GHQ)の方針もあり、原則として外国籍とし、帰国させる。日本の戦後の移民政策は、こうした形で始まっている。


是川 夕(これかわ・ゆう)

是川 夕(これかわ・ゆう)
1978年青森県生まれ。国立社会保障・人口問題研究所国際関係部部長。東京大学文学部卒業。カリフォルニア大学アーバイン校修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(社会学)。内閣府勤務を経て現職。OECD移民政策会合メンバー。

※この記事は前編です。中編、後編は以下リンクからご覧ください。
中編:コンビニで働く外国人は「超優秀」...他国と比べて優秀な移民が日本に集まりやすいワケ
後編:3年以内に日本からインドカレー店が消えるかも...日本の移民政策に今、求められることは?

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