中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察も攻撃もこなす多用途型
Chinese Stealth Drone Takes Flight—Video
初飛行で離陸する中国の無人機CH-7(12月15日に公開された映像からキャプチャ) Chinese Military
<ステルス性能と多用途性を兼ね備えた無人機「CH-7」が、軍のドローン戦略を象徴する存在として初飛行を果たした>
空軍力の近代化を進める中国で、ステルス無人航空機「CH-7」の初飛行が行われた。映像は12月15日に公開された。
中国軍の広報部門はX(旧ツイッター)上で、「今後の試験では飛行性能の拡張と、搭載機器の機能検証が焦点になる」と発表し、CH-7の初飛行が成功したことを明らかにした。
習近平国家主席の号令の下、中国は2049年までに「世界一流の軍隊」にすることを目指し、急ピッチで軍の近代化を進めている。既に海軍は艦艇数で世界最大となり、核ミサイルの性能も飛躍的に向上している。
米国国防総省の報告によると、インド太平洋のように広大な戦域でとりわけ重要になる空軍力でも、中国軍は地域最大の航空戦力を保有しており、有人機は3,150機を超える。さらに、有人戦闘機と連携して運用可能な戦闘無人機の開発も進めている。その象徴がCH-7だ。
CH-7は2024年に中国で開催された航空ショーにも登場した機体で、中国軍によれば、高高度・高速・長時間の飛行能力を備えた無人機とされている。光学・赤外線センサーなど偵察や攻撃支援に用いられるミッション機器も搭載可能とされる。






