超党派の議会予算局(CBO)は29日、米連邦政府機関の一部閉鎖による政府支出の停止が米経済に70億―140億ドルの損失をもたらし、2025年第4・四半期の国内総生産(GDP)を最大2%押し下げる可能性があるとの試算を発表した。

政府閉鎖は29日で29日目を迎え、再開の見通しは立っていない。与党の上院共和党が政府閉鎖を終わらせるために11月21日までの資金を供給するつなぎ予算案への支持を求めている。一方、民主党は25年末に期限切れを迎える医療保険制度改革法(ACA、通称オバマケア)の税額控除の延長を要求しており、これによって国民が民間医療保険を購入するのを後押ししたい考えだ。

CBOの試算は、連邦政府による政府職員への報酬支払い、モノ(商品)やサービス、低所得者向けの食料品購入支援プログラム(フードスタンプ)の支出が遅れることで経済に打撃を与えると指摘。今週中に政府閉鎖が終了した場合でも経済に70億ドル、11月12日まで6週間にわたって閉鎖された場合には110億ドル、11月26日まで8週間の閉鎖となれば140億ドル、それぞれ恒久的な損失が出ると試算した。

CBOのフィリップ・スウェーゲル局長は書簡で「実質国内総生産(GDP)の減少分の大部分は最終的に回復するものの、CBOは70億ドルから140億ドル相当は回復しないと試算している」とし、「政府閉鎖による経済への影響は不確実だ。その影響は閉鎖期間中の政権の判断次第になる」とコメントした。

政府閉鎖を受け、約75万人の連邦職員が一時帰休状態にある。トランプ政権は米軍兵士、法執行官、移民局職員への給与支払いを確保する措置を講じた一方、他の職員は無給のまま勤務を続けている。



[ロイター]
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