ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ「過激派」から「精鋭」へと変わったのか?
From Fringe to Elite
アゾフは当初、極右勢力との関係で知られていた。ロシアはこの評判を利用して、ウクライナはネオナチが支配する国であり、国内のロシア系住民に対して「ジェノサイド(集団虐殺)」を行おうとしているというプロパガンダをまき散らした。
ウムランドが19年に発表した論文によれば、アゾフの初期の指導者らは「明確なファシスト的見解」を持っていた。
だが人権団体「市民自由センター」(本部キーウ)のビアチェスラフ・リハチョフによれば、旅団は16年後半までに過激主義を一掃し、「ウクライナの憲法に忠実だという意味でのみ政治的な、ほかと変わらない部隊」になった。
昨年6月には米議会の調査でアゾフ旅団が人権侵害や外国人嫌悪に関わっていないことが判明し、ついにアメリカによる武器供給と訓練の禁止が解除された。
軍改革の先陣を切って
現在のアゾフの姿は、以前とは全く違う。公式サイトではユダヤ人やイスラム教徒の戦闘員がいることを誇らしげに紹介している、とウムランド。
隊員については「戦闘的な愛国者」と表現するのが適切だとも、彼は言う。





