米大学を侵食する中国「不正受験ビジネス」の実態、ロースクールは遠隔入試が中止に
またアディコット氏によると、何人もの人を雇って受験させて試験問題を暗記させ、それを編集して受験者に転売するケースもあるという。高解像度の隠しカメラを使って対面やオンラインでの試験を撮影するという事例もある。オンライン試験への移行後はさらに、受験者のパソコンを遠隔操作し、代わりに問題を解くこともできるようになっているという。「まるで軍拡競争だ」
中国本土では昨年、約500人がLSATを受験したという。LSAC広報担当者は同団体で受験者の国籍を記録しておらず、中国国外でLSATを受けた中国人受験者の数は提供できないとした。
個別指導の教育系企業「LSATアンプラグド」を経営するスティーブ・シュワルツ氏は、中国語サイトにアクセスできるのは中国在住の学生だけではない、と指摘する。
「中国での遠隔試験を中止するだけでは解決しない。問題の根本から絶つ必要がある」
LSACの広報は、LSATの不正行為が中国国外でも行われている「可能性はある」との見解を示し、「世界はかつてないほどに相互につながっている」と述べた。
データによると昨年、LSATで180点満点のうち175点以上を獲得した受験者の割合は42%近く増加したという。前述のキローラン氏はこの異常な高得点について、いわゆる「論理ゲーム」分野が廃止された影響が大きいだろうとしつつ、不正行為が一端を担った可能性もあると分析した。
今回、レディットで問題提起した中国人学生は、不正行為のせいで誠実な受験者が不利な立場に立たされていると懸念を示す。
「(試験が)金儲けのゲームになっている」


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