トランプ大統領「面接開始」...FRB新理事、近く決定へ
パウエルの後任は、強い野心を持って就任するかもしれない。ただ、バイデン氏が指名した理事らと12の地区連銀総裁の支持を得る必要があり、パウエル氏が議長退任後も理事として留任することを選んだ場合、同氏の支持も必要だ。パウエル氏のFRB議長としての任期は約 9カ月後に終わるが、トランプ大統領の任期満了となる2028年1月まで理事にとどまる可能性は残されている。
限界
パウエル氏は将来の計画についてまだ表明していない。従来、FRB議長が退任後に理事を続けることはなかった。
次期FRB議長は、バイデン氏が指名したジェファーソン副議長、クック理事、バー理事を説得する必要が生じる。3人の任期は2032年以降だ。
パウエル氏が理事に留任した場合、同氏と3人で理事会の過半数を占め、FRBの運営や規制に関する決定を左右することになる。
政策金利の決定に関しても、理事らは地区連銀総裁5人とともにFOMCを構成するため、パウエル氏が議長任期終了後に理事としてとどまるか否かに関わらず強い影響力を行使することができる。
トランプ氏が指名したウォラー理事やボウマン理事も、抜本的なFRB改革に同意する保証はない。特にウォラー氏は、ウォーシュ元理事らが提案したFRBのバランスシートの大幅縮小など、いくつかの案をすでに退けている。