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NY外為市場=ユーロ、対ドルで約7週間ぶり高値 好調な指標が押し上げ

2025年12月04日(木)06時42分

ユーロと米ドルの紙幣(2025年5月4日撮影)。REUTERS/Dado Ruvic

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで約7週間ぶりの高値を付けた。ユーロ圏の好調な指標が押し上げ要因となった。一方、予想を下回る米雇用関連データと米連邦準備理事会(FRB)の追加利下げ観測がドルを圧迫した。

S&Pグローバルが発表した11月のHCOBユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.8と、2年半ぶりの高水準となった。好調なサービス部門が製造業の低迷を補った。

ユーロは0.43%高の1.1673ドル。一時、10月17日以来の高値となる1.1677ドルを付けた。スウェーデンクローナは対ドルで0.76%高の9.371クローナ。ノルウェークローネは対ドルで0.6%高の10.061クローネとなった。

スタンダード・チャータードのグローバルG10FX調査責任者を務めるスティーブ・イングランダー氏は、「欧州に関する良好なデータが徐々に増えてきており、市場がそれに注目し始めていると思う」と指摘。他の複数の欧州通貨も上昇しており、ロシア・ウクライナ戦争終結に向けた楽観的な見方を示唆している可能性があるとし、「これらは全てウクライナ和平の恩恵を受ける通貨だ」と述べた。

ロシア大統領府(クレムリン)は3日、プーチン大統領はウクライナ戦争を終結させるための米国の提案をいくつか受け入れ、他は拒否したと明らかにした上で、ロシアは合意に至るまで何度でも米国の交渉担当者と会う用意があると表明した。

一方、主要通貨に対するドル指数は0.45%安の98.85。一時、10月29日以来の安値となる98.82まで下落した。 米ADPリサーチ・インスティテュートが発表した11月の全米雇用報告によると、民間雇用者数は3万2000人減と、予想外に減少した。次期FRB議長の最有力候補に浮上しているホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長が追加利下げを推し進めるとの見方から、ドルはここ数日下落基調にある。

CMEのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は89%となっている。

円は米ドルで0.47%高の155.16円となった。日銀の植田和男総裁が1日、18―19日の金融政策決定会合で利上げの是非を「適切に判断したい」と発言して以降、円は上昇を続けている。

英ポンドは1.01%高の1.3346ドル。11月の英国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は51.3と、前月の52.3から低下した。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.25%高の9万2768ドルとなった。11月21日には7カ月ぶり安値となる8万0553ドルを付けていた。

ドル/円 NY午後3時 155.11/155.15

始値 155.41

高値 155.59

安値 155.02

ユーロ/ドル NY午後3時 1.1671/1.1673

始値 1.1665

高値 1.1677

安値 1.1655

ロイター
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