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イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門家が語る戦略爆撃機の「内側」と「実力」

US Bombs Iran: A Closer Look at the B-2 Bomber Used in Strikes

2025年6月26日(木)11時05分
マンディ・タヘリ

B2のコールサインは「デス(死)」

6月22日、ダン・ケイン米統合参謀本部議長は記者会見で、21日に「ミッドナイト・ハンマー作戦」の一環として「複数のB2による大規模な打撃群」が米国から発進したと述べた。

「B2の一部は(イランとは真逆の)太平洋方面へと『デコイ(おとり)』として進んだ。陽動作戦のためだ」


23年にB2に同乗して撮影したジャーナリストのジャマリは「B2は本来、誰にも知られずにホワイトマン基地を離陸することができる」と述べる。その上で、B2のグアム方面への向かったと報じられたのは米空軍による意図的なメッセージだとみる。

21日の爆撃と翌日の報道を振り返ると「グアムに向かった第1陣を誰もが追跡した一方、第2陣のイラン爆撃は誰にも気づかれなかった」として、B2のステルス能力が改めて示されたと指摘。

さらに「この兵器は主に抑止力を目的としている。殺傷力が桁違いだからだ」とジャマリは解説する。実際に搭乗した際のB2のコールサイン(識別符号)は「デス(死)」だったという。「その名が意味するところは明らかだ」

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