ネタニヤフ首相の国内評価一変か...イラン攻撃「成功」と塗り替わる中東の勢力
野党指導者ヤイル・ラピド氏は24日、Xへの投稿で「次はガザだ。今こそあそこも決着をつけるときだ。人質を取り戻し、戦争を終わらせ、イスラエルは再建を始めるべきだ」と訴えた。
ガザでの振る舞いによってイスラエルは国際社会から次第に孤立を深めている。イスラエルは数週間にわたり人道支援を遮断。飢餓発生の警告を無視し、ガザの大部分をがれきの山にした。昨年の米大統領選で「中東の平和」を公約に掲げたトランプ氏もここ数週間、イスラエルに戦闘の終結を求めている。
しかしネタニヤフ政権内部には今のところ妥協や交渉に応じる気配はほとんど見られない。極右政党を率いるスモトリッチ財務相は24日、Xに「今こそ全力でガザに向かうべきときだ。仕事を完遂し、ハマスを壊滅させ、われわれの人質を連れ戻すのだ」と投稿。同氏をはじめとする閣内強硬派は、ガザ地区の長期的な軍事占領やユダヤ人入植地の再建を推進しており、こうした動きはパレスチナ人や欧米諸国から激しい反発を受けそうだ。
ヘブライ大学のタルシール氏は、今後のガザ停戦交渉をめぐる展開について、スモトリッチ氏とトランプ氏のどちらがネタニヤフ氏に対してより強い影響力を持つかにかかっているとの認識を示した。


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