電光石火でイラン上空の制空権を奪取! 装備と戦略と情報工作、すべてで圧倒し勝敗を決したイスラエル空軍

How Israel's air force compares as IDF claims "air superiority" over Iran

2025年6月17日(火)19時18分
エリー・クック

こうした作戦が先週のイスラエル空爆の地ならしとなったが、イランの防空網の一部は今も機能しており、イスラエルのパイロットはまだ特定の航路を飛ぶ必要があると、イスラエル国防当局者がニューヨーク・タイムズに語った。

IDFの報道官は、イスラエルはイラン攻撃用に「より安全な航路」を確保したと述べたが、詳細には触れなかった。デフリンは、イラン中央部への夜間攻撃では「数十機が同時に」防空網を狙い、その後司令部などを攻撃したと語った。

イスラエル空軍と同じく物量面で優位に立っていても、全くそれを生かせていないのがウクライナと戦うロシア空軍だ。

ロシアは3年以上にわたる戦争で多大な損失を被りながらも、依然として巨大な空軍力を保持している。アメリカ欧州軍司令官のクリストファー・カボリ陸軍大佐によると、ロシアは戦争開始時点の10%程度の航空戦力を失ったにすぎないという。

それでも、いまだにウクライナに対して明確な航空優勢を確立できていない。

「戦争初期にウクライナの防空態勢を破壊できていれば、戦況は全く異なるものになっていた」とフリーアは述べた。

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