電光石火でイラン上空の制空権を奪取! 装備と戦略と情報工作、すべてで圧倒し勝敗を決したイスラエル空軍
How Israel's air force compares as IDF claims "air superiority" over Iran
2025年初頭時点で、ロシア航空宇宙軍の実戦配備機数は1224機。MiG-29、MiG-31などの戦闘機に加え、Su-27やSu-34といった戦闘爆撃機、長距離航空隊に属する爆撃機127機などを含む。
対するウクライナは今月初め、密かにロシア領内に持ち込んだ大量のドローンで複数の軍用飛行場を奇襲。Tu-95やTu-22などロシアの戦略爆撃機40機以上を攻撃したと発表した。戦略巡航ミサイル搭載機の3分の1を無力化したとしている。
「理論上、ロシアには全ての利があった」とメルテンスは言う。規模、準備期間、技術力、情報力。しかし、ロシアは訓練不足、ステルス機不足、対レーダーミサイルの不足に直面している。
それでも開戦初期に大打撃を受けたウクライナ空軍に、ロシアに決定的な打撃を与える力はない。
ウクライナは開戦当初、旧ソ連製の戦闘機を中心に約124機の実戦機を保有していたが、IISSによれば、現在は66機に減少。その内訳はSu-27が21機、Su-25が10機、Su-24Mが5機とされる。
ウクライナ軍は西側諸国から供与されたF-16戦闘機を7機保有し、昨年夏以降さらに追加供与を受けているが、主として防衛任務に投入され、まだ目立った成果は上がっていない。
今後、ロシアが同盟国イラン空軍の近代化を支援するだけの軍備や意思を持っているか、情勢に変化の余地が残っているかは不明だ。