最新記事
対ロ制裁

トランプはロシアに追加制裁を科せるか、米上院との主導権争いに

Trump Weighs New Russia Sanctions as Senate Vows to Move Ahead

2025年6月4日(水)19時10分
ダニエル・ブッシュ

「彼は多くの人を殺している」と、トランプはプーチンについて語った。「いったいどうしたのかわからない」。

ウクライナは、以前から計画されていたドローンの隠密行動によるロシア領内の軍事施設に対する奇襲で応戦した。ゼレンスキーによれば、ドローン攻撃はロシア軍の戦略的航空兵力の3分の1を麻痺させた可能性があるという。

プーチンへの批判を強めてはいるが、トランプがロシアに新たな制裁を科すという脅しを実行に移すかどうかは未知数だ。そのやり方も、大統領主導なのか、上院が審議中の法案を支持する形にするのかどうかはわからない。

「トランプが制裁について真剣に考えているとは思えない」と、ピーターソン国際経済研究所の上級研究員エリナ・リバコワは言う。「これまでのところ、ウクライナには多くの圧力がかかっているが、ロシアは圧力なしだ」

ジョー・バイデン前大統領の下で、アメリカはEUや他の同盟国と緊密に連携し、ウクライナ戦争に対応してロシアに広範な制裁を課す体制を作った。

戦争開始以来、西側の制裁は、プーチンと密接な関係にある大手銀行、企業、ビジネスリーダーをターゲットにし、ロシアの金融部門を麻痺させた。

SDGs
「SDGs認証」の可能性とは?...日本サステナブルビジネス機構(JSBO)が有識者フォーラムを6/10に開催
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

緩和の出口戦略含め、財政配慮で曲げることはない=内

ワールド

習首席が米へのレアアース輸出に合意、トランプ大統領

ビジネス

アングル:中国製電子たばこに関税直撃、米国への輸入

ワールド

日米関税協議、「一致点見いだせていない」と赤沢氏 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 2
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット騒然の「食パン座り」
  • 3
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが、今どきの高齢女性の姿
  • 4
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 5
    脳内スイッチを入れる「ドーパミン習慣」とは?...「…
  • 6
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 7
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 8
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 9
    壁に「巨大な穴」が...ペットカメラが記録した「犯行…
  • 10
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 5
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 6
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 7
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 10
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 9
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 10
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中