アメリカに広がる「AI学校」通常授業はわずか2時間、AIが教え、先生は「ガイド役」に
THE AI CLASSROOM
「どれほど先進的なものであっても、人間の教師の果たす重要な役割の代わりはできない」と、AFTの幹部、フェデリック・イングラムは本誌に寄せたコメントで述べた。「本物の、首尾一貫した学びは、先生と生徒が相互信頼の空気の中で協力し合う場合にしか実現しない」。
きちんと訓練を受け、テクノロジーを教育現場に持ち込む最善の方法を知っている教師の下でなければ、AIを100%活用することはできないというのがイングラムの主張だ。
「公立学校も参考にするべき」
公立校からブラウンズビル校に転校してきた子供の中には、ここでの成長を実感し、自分たちのために新しいアルファの高校設立を求めて活動している生徒もいる。アルファに転校してきて3年目、7年生のサバンナ・マレロもそんな活動に参加する生徒の1人だ。
「ブラウンズビルやその周辺一帯はアメリカの中でも教育が遅れている地域で、アルファのような学習の進みの早い学校を出た生徒がそういう学びを中断して、古いタイプの学校に進学しなければならないなんておかしい」と、彼女は言う。
もしアルファの高校ができなければ、サバンナはブラウンズビルの公立高校に通うことになるだろう。現在は新規開校に関する法的要件を調べているところで、オースティンにあるアルファ系列の高校に見学にも行った。
「私は12歳だから、お金の話とか資金集めについては分からないこともあると思う。だから大人の手も借りている」