アメリカに広がる「AI学校」通常授業はわずか2時間、AIが教え、先生は「ガイド役」に

THE AI CLASSROOM

2025年5月31日(土)09時53分
ジョシュア・レット・ミラー(本誌米国版調査報道担当)

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ブラウンズビル校の暫定校長を務めるスウェーン NOAH CONBOY AND LANE KIMBRO FOR NEWSWEEK

ブラウンズビル校の暫定校長を務めるモー・スウェーンによると、同校の約60人の生徒の大多数は、AIプログラムの授業で必修科目を修了できるため、宿題をする必要はないし、それ以上コンピューターの画面を見つめる必要がないという。

幼稚園生はノートパソコンを自宅に持ち帰ることさえ許されていない。

「親は子供がテクノロジー漬けになることを望んでいない」と、スウェーンは言う。


その言葉には、アルファのようにテクノロジーを駆使する学校に突き付けられる問題が見え隠れする。なにしろ、全米のほとんどの学校は電子機器の使用を禁止する方向に傾いている。

だが、アルファでは、放課後のノートパソコンの使用時間が長すぎると懸念を示す親は「ほんの一握り」だと、スウェーンは言う。

「どうしても終わらせたいプロジェクトがあるなら、帰宅後もパソコンを使いたい子供もいるだろう」と、彼女は言う。そしてアルファのミッションは、こうしたモチベーションを育むことだというのだ。

初期のデータを見る限り、学力面での成果は上々だ。共同創設者のプライスが3月にFOXニュースで語ったところによると、アルファの生徒たちは全米の標準的な学力テストで「上位2%」に入っているという。

「アルファの生徒たちは、一般の学校の子供たちと同じことを学んでいる」と、スウェーンは言う。「ただ、その学び方とペースが違うだけだ」

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