3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が知らないアメリカの死刑、リアルな一部始終
INSIDE THE EXECUTION ROOM
確かにタンジは、アコスタとキャロライン・ホルダーという2人の女性を殺害した。アコスタは2000年4月25日、職場近くのワトソン島にある日本庭園前に車を止めて、昼休みを過ごしていた。そこに、たばこを1本くれとタンジが声をかけてきて、油断したところを殴られ、縛られ、猿ぐつわをはめられた。
当時23歳だったタンジは、抵抗すればカミソリで「耳から耳までかき切ってやる」とアコスタを脅した。オーラルセックスも強要した。そしてアコスタの車を200キロ以上運転して、フロリダ州最南端に近いクジョーキーまで来ると、アコスタを絞め殺し、マングローブに覆われた場所に遺体を捨てた。その後、彼女のキャッシュカードを使ってショッピングを楽しんだ。
2日後にキーウェストで逮捕され、アコスタを殺した理由を聞かれたとき、タンジは「彼女を解放すれば、もっと早く捕まってしまうと思ったから」と答えている。「捕まりたくなかった。楽しすぎたから」
逮捕後にタンジは、1999年にマサチューセッツ州ブロックトンでホルダー(当時37歳)を殺害したと自供した。2児の母だったホルダーはコインランドリーで首を絞められ、喉を刺された状態で発見されたが、死刑が確定したタンジがこの事件で起訴されることはなかった。