最新記事
英王室

「ただ愛する男性と一緒にいたいだけ!」77歳になった英王妃カミラの責任感と愛に生きる「本当の姿」

FOR DUTY, FOR LOVE

2025年4月9日(水)14時31分
ジャック・ロイストン(英王室担当)

エリザベス女王の逝去を受けてそろったウィリアム皇太子、キャサリン妃、ヘンリー王子、キャサリン妃

エリザベス女王の逝去を受けてそろった「4人」(22年9月) CHRIS JACKSON/GETTY IMAGES

もっとも、カミラ自身はこれを大きな転換点とは思っていないと、側近の1人は本誌に語る。「王妃は地位や肩書が欲しかったわけではない。望んでいたのは、愛する男性と一緒にいることだった」

「その男性と一緒にいるためには、それに伴う義務を受け入れる必要があった。ほとんどの人が庭でバラの手入れをしたり、地中海でクルーズを楽しんだりして過ごす年齢になっても、義務はなくならない」


実際、77歳のカミラは悠々自適の引退生活に入るどころか、未来に目を向けている。ドメスティック・バイオレンス(DV)について力強いメッセージを発しているのは、そうした姿勢の一つの表れだ。

カミラは、このテーマに強い思いを抱いていると言えそうだ。特に、フランス人女性ジゼル・ペリコ(Gisele Pelicot)の経験に心を揺さぶられたようだ。

ペリコは、当時の夫ドミニクから10年近く、たびたび薬物を投与されてレイプされ続けた。しかも、ドミニクはほかの数十人の男たちにも妻をレイプさせ、200回以上の凶行を動画に撮影して保存していた。

【関連記事】仏集団レイプ事件、見ず知らずの男50人に妻を陵辱させた夫の判決は

「王妃はフランスのペリコ夫人をめぐる一件、とりわけ公の場に姿を見せて発言した夫人の威厳と勇気に強い印象を受けた」と、ある王室関係者は語る。

「DVと性的虐待のサバイバーの支援を長年続けてきた王妃は、夫人に私信を送った。王妃という立場でサバイバーへの支持を表明する手紙を送ったことは、議論を喚起したいという意思の表れであり、強い決意の産物でもあった」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国、来年も政府債発行を「高水準」に維持へ=関係筋

ワールド

ロシアがウクライナを大規模攻撃、3人死亡 各地で停

ワールド

中国、米国に核軍縮の責任果たすよう要求 米国防総省

ビジネス

三井住友トラスト、次期社長に大山氏 海外での資産運
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 2
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    【外国人材戦略】入国者の3分の2に帰国してもらい、…
  • 5
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 6
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 7
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者…
  • 8
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 9
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 10
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中