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ウクライナ戦争

ミサイルで「次々に爆撃」される地上のロシア軍...ウクライナ軍F16の「攻撃性能」示す映像

Ukraine's F-16s Launch Ground Strikes on Russian Targets

2025年3月29日(土)18時56分
イザベル・バンブルーゲン、エフゲニー・ククリチェフ

F16から発射されるミサイルの「80%以上が標的に命中」

ウクライナ空軍によれば、同軍が保有するF16には対地攻撃を行うために「小直径爆弾(SDB)や滑空誘導爆弾(JDAM-ER)をはじめとする高精度の空中爆弾」が搭載されている。

F16のパイロット(安全上の理由から名前は非公開)はインタビューで「われわれが望めば、誰かの家の窓に爆弾を打ち込むこともできる」と語った。

彼は自分やほかのパイロットたちがロシア領内やロシアがウクライナ国内で占領している地域で1日に複数回の攻撃任務を実行していることを明かした。彼によれば、F16のパイロットが発射するミサイルの80%以上が標的に命中しているという。

ゼレンスキーは先週、新たにF16が「数機」ウクライナに到着したことを発表したが、具体的な数は明かさなかった。また彼は1機のF16を撃墜したとするロシア軍の主張を否定した。

公開された動画の中でウクライナ軍のF16パイロットは次のように語った。「ほぼ全てのミサイルが標的に命中している。われわれが発射するミサイルの80%以上が標的に到達しており、ロシア軍によって陸海空から発射された『シャヘド』ドローンや巡航ミサイルも撃破している」

「われわれは事前に標的を把握している。メディアはわれわれが情報を受け取っていないと報じているが、諜報部門はきわめて優れた仕事をしている。諜報部隊は非常に迅速に状況に適応し、常に最新の情報を入手している」

「現時点では戦術的な深度でしか攻撃できていないが、それらの攻撃の効果はきわめて高い。われわれが望めば、誰かの家の窓に爆弾を打ち込むこともできる」

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