最新記事
ウクライナ情勢

ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊

Russian losses pass grim milestone after Kyiv's "most successful" attack

2025年3月28日(金)19時18分
ブレンダン・コール
ロシアのエンゲリス空軍基地にドローン攻撃

ロシアの戦略爆撃機Tu-95 Sergei Karpukhin-Reuters

<英国防省は今回のエンゲリス2空軍基地への攻撃を、「2025年に入ってから最も大きな成果を上げた攻撃」と評した>

ウクライナ軍参謀本部は、ウクライナ軍が3月20日に行ったロシアの軍用基地への攻撃で、ロシア軍の空中発射型巡航ミサイル96発を破壊したと明らかにした。核搭載可能な戦略爆撃機の基地への攻撃はウクライナに大きな戦果をもたらし、SNSでは大規模攻撃によって巨大な煙が基地から立ち上る光景を捉えた映像が拡散されている。

■【動画】ミサイル96発を破壊、立ち上る爆発の煙...ロシア基地への攻撃でウクライナ軍「最大の戦果」

ウクライナとの国境から何百マイルも離れた地点にあるロシア南部サラトフ州近郊のエンゲリス2空軍基地を標的としたこの攻撃については、イギリスの国防当局者らも、ウクライナ軍が2025年に入ってからロシアの弾薬庫に対して行った中で「最も大きな成果を上げた攻撃」だと評している。

この攻撃による航空機の被害は報告されていない。ウクライナによれば、ウクライナ軍がこれまでに破壊したロシア軍の航空機(ヘリコプターを含む)の総数は700機を超えたということだ。

ロシア当局はエンゲリス2空軍基地への攻撃を受けて非常事態を宣言した。同基地には核兵器や通常兵器を搭載して長距離攻撃を行うことが可能でウクライナに対する攻撃にも使われてきたロシアの戦略爆撃機TU95およびTU160が配備されている。

ガジェット
仕事が捗る「充電の選び方」──Anker Primeの充電器、モバイルバッテリーがビジネスパーソンに最適な理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

焦点:闇に隠れるパイロットの精神疾患、操縦免許剥奪

ビジネス

ソフトバンクG、米デジタルインフラ投資企業「デジタ

ビジネス

ネットフリックスのワーナー買収、ハリウッドの労組が

ワールド

米、B型肝炎ワクチンの出生時接種推奨を撤回 ケネデ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 3
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 4
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 5
    左手にゴルフクラブを握ったまま、茂みに向かって...…
  • 6
    「ボタン閉めろ...」元モデルの「密着レギンス×前開…
  • 7
    『羅生門』『七人の侍』『用心棒』――黒澤明はどれだ…
  • 8
    主食は「放射能」...チェルノブイリ原発事故現場の立…
  • 9
    高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい
  • 10
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺るがす「ブラックウィドウ」とは?
  • 3
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」が追いつかなくなっている状態とは?
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 6
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 7
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 8
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中