最新記事
中国

中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?

Videos Capture Chinese Military Jet Crash

2025年3月18日(火)21時05分
マイカ・マッカートニー
J-15

中国国際航空宇宙博覧会の航空ショーで披露されたJ-15の飛行(2024年11月12日、中国・珠海) CFOTO via Reuters Connect

<殲15(J-15)戦闘機が墜落する瞬間、立ち上る黒煙を見つめる住民たち...複数の衝撃的な映像が中国のソーシャルメディア上に公開された>

3月14日に中国の戦闘機が墜落した瞬間をとらえたとみられる動画がネット上に投稿された。

【動画】中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の背後に映っていたのは?

この「殲15(J-15)」戦闘機は、中国最南部に位置する海南省の臨高県(海南島北部)で訓練中に墜落した。

中国のソーシャルメディアに投稿された短尺の映像には、戦闘機が垂直に近い角度で急降下してから、地面にぶつかって爆発するところが映っている。この動画はのちに削除された。(立ち上る炎と黒煙の)背景には、脱出したパイロットがパラシュートで降下している様子が確認できる。

別の動画には、パイロットが2人の男性に支えられながら、見物人たちとともに墜落現場から離れる様子が映っている。また他の映像には、残骸から黒煙が立ち上る様子を見守る村人たちの姿も収められている。

中国海軍の声明によれば、この事故による民間人や建物の被害は報告されておらず、墜落の原因は現在調査中だという。

本誌は業務時間外に中国外務省に電子メールで問い合わせてコメントを求めた。

墜落した殲15は、広州に本部を置く中国人民解放軍(PLA)南部戦区司令部に所属していた。

南部戦区司令部は南シナ海をはじめとする、この地域でもとくに戦略的に重要で論争の的となっている地域における軍事作戦を監督している。中国は南シナ海で、アメリカの同盟国であるフィリピンなどの近隣諸国との間に長年にわたる領土問題を抱えている。

ヘルスケア
腸内環境の解析技術「PMAS」で、「健康寿命の延伸」につなげる...日韓タッグで健康づくりに革命を
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

3メガ銀、普通預金金利を0.3%に引き上げ 来年2

ワールド

英政府、10月にハッキング被害 外務省データにアク

ワールド

中国、米の対台湾武器売却に反発 「強力な措置」警告

ビジネス

日銀の利上げ判断は尊重するが、景気の先行きには注視
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 7
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 8
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 9
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 10
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 9
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中