最新記事
グリーンランド

「アメリカ人になりたくない」グリーンランドがトランプに「ノー」

Greenland Rejects Trump: 'We Don't Want to Be Americans'

2025年3月18日(火)10時30分
ジョーダン・キング
トランプは執拗にグリーンランドの併合を要求しているが…

トランプは執拗にグリーンランドを要求しているが… Hadrian-shutterstock

<トランプの発言がグリーンランドの選挙結果に影響?>

グリーンランドが同地の併合を示唆するドナルド・トランプ米大統領にノーを突き付けた。


11日に行われたデンマーク領グリーンランドの議会選挙で、中道右派の民主党が第一党となった。その党首で次期首相となる可能性の高いイェンス=フレデリク・ニールセンは12日、ドナルド・トランプ米大統領がグリーンランドの併合を再び示唆したことを受けて、「我々はアメリカ人になりたくない」と反発した。

ニールセンは英スカイニュースのインタビューに応じ、「我々はアメリカ人になりたくない。いや、デンマーク人になりたいわけでもない。我々はグリーンランド人であり、将来的には独立を目指している。自分たちの国を自分たちで築いていきたい」と主張した。

トランプは4日の議会演説で、「アメリカは国家安全保障のためグリーンランドを必要としている。必ず手に入れる」と述べていた。13日にも、NATO事務総長のマルク・ルッテとの会談中にグリーンランド併合の可能性について問われ、「(併合が)実現すると思う」と発言している。

グリーンランド首相であり、イヌイット友愛党党首でもあるムテ・エーエデも、トランプのグリーンランドの領有に対する姿勢に反発。フェイスブックに「その考えを受け入れられない」とした上で「今回はトランプを拒絶する姿勢をより強く示す必要がある。我々を軽視し続けることは許されない。もうたくさんだ」と投稿した。

また、エーエデはデンマークの国営テレビの取材に対し、「我々は敬意をもって扱われるべきだ。トランプは就任以来、そうしてこなかった」と回答した。

国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」鑑賞チケット2組4名様プレゼント
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

7日に米国内農家支援措置発表へ、中国による大豆購入

ビジネス

米国株式市場=主要3指数最高値、ハイテク株が高い 

ワールド

トランプ氏、職員解雇やプロジェクト削減を警告 政府

ビジネス

9月の米雇用、民間データで停滞示唆 FRBは利下げ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    「人類の起源」の定説が覆る大発見...100万年前の頭…
  • 5
    イスラエルのおぞましい野望「ガザ再編」は「1本の論…
  • 6
    「元は恐竜だったのにね...」行動が「完全に人間化」…
  • 7
    1日1000人が「ミリオネア」に...でも豪邸もヨットも…
  • 8
    女性兵士、花魁、ふんどし男......中国映画「731」が…
  • 9
    AI就職氷河期が米Z世代を直撃している
  • 10
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「航空機・…
  • 1
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 4
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 5
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 6
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 8
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 9
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 10
    琥珀に閉じ込められた「昆虫の化石」を大量発見...1…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中