最新記事
サイバー攻撃

金正恩を激怒させた映画とは?...「激おこ」独裁者たちによるサイバー覇権戦争

2025年3月14日(金)08時30分
ジェイコブ・ヘルバーグ (パランティア・テクノロジーズ社CEO上級政策顧問)

報道記者たちは、こうした生々しいメールを楽しんでいるようであった。〔ソニーへの〕攻撃が発覚したとき、ホワイトハウスのスタッフが「大統領、セス・ローゲンの駄作映画のブリーフィングをすることになるとは思いませんでした」と、オバマ大統領に語った。

「その映画がどうして駄作だとわかるんだい?」と、オバマ大統領は尋ねた。それに対し、スタッフは「はい、これはセス・ローゲンの映画だからです......」と答えたという。


 

だがオバマ大統領とそのチームは、このハッキングが笑い事では済まされないことを承知していた。この攻撃はソニー社のコンピュータの4分の3近くを破壊した。そしてアメリカ人従業員の生活も狂わせてしまった。

それもこれも、独裁者の嫌いな映画の製作に起因していたのである。


ジェイコブ・ヘルバーグ (Jacob Helberg)
パランティア・テクノロジーズ社CEO上級政策顧問。米中経済安全保障調査委員会(USCC)の委員や新アメリカ安全保障センター(CNAS)のテクロノジー・国家安全保障プログラムのシニアフェローも務める。2016年から2020年までグーグル社にて対偽情報・外国政府介入のための製品ポリシー策定に従事。ジョージ・ワシントン大学で国際問題の学位を取得後、ニューヨーク大学でサイバーセキュリティの修士号を取得。2024年12月、翌年発足の第二次トランプ政権の国務次官(経済成長、エネルギー、環境問題担当)に指名された。


newsweekjp20250313011416-66b235d12de7e64b1ac07763994d050ad5b605a6.png


 『サイバー覇権戦争──ソフトとハード、二つの戦線
 ジェイコブ・ヘルバーグ[著]
 川村幸城 [訳]
 作品社[刊]

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国万科、社債20億元巡りさらなる猶予延長要請=関

ワールド

日韓首脳、高市氏の地元・奈良で会談 李大統領「韓中

ビジネス

世界の中銀、パウエルFRB議長への支持表明へ=通信

ビジネス

ドル1年半ぶり159円台へ上昇、円一段安に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救った...実際の写真を公開、「親の直感を信じて」
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 7
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 8
    筋力はなぜパワーを必要としないのか?...動きを変え…
  • 9
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中