最新記事
アメリカ政治

マスクの「独断専行」にトランプ大統領側近の不満が高まる

2025年2月18日(火)09時04分

レビット大統領報道官は12日の会見で「これは1つの団結したチームだ」と語り、マスク氏はこのチームの誰もと同じく大統領の意向に沿うよう努め、大統領から直接指示を受けていると強調した。

またロイターが関係者の話としてトランプ氏側近の一部がマスク氏に不満を持っていると14日に伝えたことについては「自分で何を話しているのか分かっていない正体不明の関係者による完全なデタラメの話」と切り捨てた。


 

マスク氏は11日の会見で、選挙を経ていない自らの役割は、政府組織の一部を解体するためにトランプ氏による前例のない権限で認められたものだと正当化した上で、トランプ氏とはほぼ毎日話をしており、自分の取り組みは公共の利益と民主主義に資すると発言。「国民は大規模な政府改革に賛成票を投じ、それをこれから得ようとしている。われわれの行動全ては最大限透明化されている」と胸を張った。

しかしDOGEの活動は幾重もの秘密のベールに包まれている。どんな人々を採用しているのか、どこで仕事をしているのか、各省庁内でどんな措置を講じているのか、ほとんど情報は提供されていない。表に出てくるのは、特定省庁で削減するとされる予算の金額だけで、それ以上の詳細は不明。一方で少なくとも15の省庁に人員を派遣し、重要データにアクセスしている。マスク氏自身は「特別政府職員」という位置づけで、個人的な財務状況の開示もされない。

関係者の1人は、ワイルズ氏は幾つかの省庁解体と職員削減を目指すマスク氏の取り組み自体ではなく、そのやり方に気分を害していると指摘し、マスク氏とDOGEにはワイルズ氏側へ情報共有を続け、より秩序立って仕事をしてほしいと要望していると解説した。

この関係者は「ある程度の不満がある。ただし『亀裂』と言うのは大げさ過ぎる」と述べた。

これに対してホワイトハウス高官の側近を務めるある人物は、マスク氏とワイルズ氏のあつれきはより深刻で、ワイルズ氏の部下はマスク氏がホワイトハウス幹部の審査を受ける前に情報をXに投稿したことに公然と不快感を示したと話す。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナ2都市にロシアが攻撃、和平協議直後

ビジネス

乳児ボツリヌス症の集団感染、バイハート社の粉ミルク

ワールド

北朝鮮抑止「韓国が主な責任」、米国防総省が関与縮小

ワールド

トランプ政権のEVインフラ助成金停止は違法、米地裁
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な一部」ではないと指摘
  • 3
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味を帯びる「超高齢化」による「中国社会崩壊」
  • 4
    40代からは「積立の考え方」を変えるべき理由──資産…
  • 5
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 6
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 7
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 8
    コンビニで働く外国人は「超優秀」...他国と比べて優…
  • 9
    老化の9割は自分で防げる...糖質と結び付く老化物質…
  • 10
    3年以内に日本からインドカレー店が消えるかも...日…
  • 1
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 2
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コングスベルグ社のNSMにも似ているが...
  • 3
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な一部」ではないと指摘
  • 4
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 5
    【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレ…
  • 6
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 7
    ニュージーランドの深海に棲む、300年以上生きている…
  • 8
    完全に「ホクロ」かと...医師も見逃した「皮膚がん」…
  • 9
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 10
    韓国が「モンスター」ミサイルを実戦配備 北朝鮮の…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中