最新記事
ウクライナ戦争

ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラッドレー歩兵戦闘車が「戦略的価値を証明」する戦闘シーン

Ukraine Bradleys Assault Russian Troops, Survive Grenade Launcher Hit—Video

2024年11月13日(水)19時10分
エマ・マースデン
M2ブラッドレー歩兵戦闘車

M2ブラッドレー歩兵戦闘車(2016年9月、リトアニア・パブラデ) Karolis Kavolelis-Shutterstock

<グレネードランチャーやFPVドローンに攻撃されても持ちこたえ、その耐久性を示した>

ウクライナ第47機械化旅団のM2ブラッドレー歩兵戦闘車(IFV)2両が、クルスク州にあるロシア側の防御陣地で、集中砲火を浴びながらも大胆な攻撃を仕掛ける動画がオンラインで公開された。

【動画】M2ブラッドレー歩兵戦闘車で「大胆攻撃」を仕掛けるウクライナ軍、ロシア軍の集中砲火にも屈せず

X(旧ツイッター)アカウントの@wartranslatedによれば、テレグラムに投稿され、Xに再投稿されたこの映像には、ブラッドレーを使用するウクライナ軍が、「グレネードランチャーとFPV(一人称視点)ドローンによる攻撃に耐えながら、ロシア側陣地の樹林帯で木々をなぎ倒し、車両と経験豊富な乗員を守りつつ無事に撤退する」様子が映っている。

本誌が8月に報じた通り、米国防総省の文書によれば、アメリカはウクライナに300両以上のブラッドレーと4台の支援車両を供与している。第47機械化旅団は、ウクライナ東部で戦闘に従事してきた旅団で、知られている限り、ブラッドレーと米国の主力戦車M1エイブラムスを運用している唯一の部隊だ。

AP通信によれば、ブラッドレーは「兵員輸送車としても使用できる中型の装甲戦闘車両だ。車輪ではなく無限軌道で走行するが、戦車よりも軽量で機動性が高い。10人程度を輸送可能で、弾薬や通信機器の輸送に使うこともできる」という。

この動画でブラッドレーは、グレネードランチャーやFPVドローンによる攻撃を受けながらも持ちこたえ、重大な損傷や人員の損失もなく無事に撤退したようで、その耐久性を示す形となった。

本誌はこの動画を独自に検証できなかった。

試写会
『クィア/Queer』 ニューズウィーク日本版独占試写会 45名様ご招待
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日本との関税協議「率直かつ建設的」、米財務省が声明

ワールド

アングル:留学生に広がる不安、ビザ取り消しに直面す

ワールド

トランプ政権、予算教書を公表 国防以外で1630億

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、堅調な雇用統計受け下げ幅縮
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 2
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 3
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単に作れる...カギを握る「2時間」の使い方
  • 4
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 5
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 6
    目を「飛ばす特技」でギネス世界記録に...ウルグアイ…
  • 7
    宇宙からしか見えない日食、NASAの観測衛星が撮影に…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 10
    なぜ運動で寿命が延びるのか?...ホルミシスと「タン…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 5
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 10
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中