最新記事
ウクライナ戦争

ヘルソン州キンブルン砂州で、ロシア部隊をウクライナ軍が急襲...「集中爆撃」の瞬間映像を公開

Ukrainian Munitions Rain Down on Russian Troops in Kinburn Spit: Video

2024年10月25日(金)20時54分
エリー・クック

キンブルン砂州は領土の解放に不可欠な戦略的要衝

ウクライナは、黒海北西部に駐留するロシア軍を脅かしており、ドローンとミサイル攻撃を組み合わせて、同地域のロシア艦隊に打撃を与えている。ウクライナと欧米の情報機関は、ロシアが黒海艦隊の代替基地であるノヴォロシースクに向けて、多くの艦船をさらに東に移動させたと分析している。

ウクライナ軍高官のブラチュクは、ウクライナ国営報道機関ウクルインフォルムに対し、「今日、キンブルン砂州への攻撃が直ちに行われるとは言えない」としながらも、「問題はキンブルン砂州を解放するかどうかではなく、いつ解放するかだ」と述べている。

「キンブルン砂州周辺の防衛軍の行動は段階的で、戦闘作戦は定期的に行われている」とブラチュクは説明した。「目的は明確だ。この地の敵の人員や装備を排除し、防衛力を弱めることだ。この砂州は、我が国の領土における前進と解放に不可欠な戦略的要衝だ」

ウクライナ国防省情報総局(GUR)は8月前半、キンブルン砂州にあるロシア軍陣地に対する急襲攻撃を開始したと発表した。この作戦で、ロシア兵「三十数人」が死亡し、装甲車両を破壊したという。

「キンブルン砂州は、一時的に支配されているウクライナの他の領土と同様、解放される」とGURは述べた。

ウクライナ保安庁(SBU)の情報筋が5月に本誌に語ったところによると、ウクライナ軍はキンブルン砂州周辺のロシア軍拠点を狙うため、改良した水上ドローンを使用しているという。

ニューズウィーク日本版 コメ高騰の真犯人
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年6月24日号(6月17日発売)は「コメ高騰の真犯人」特集。なぜコメの価格は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イラン主要濃縮施設の遠心分離機、「深刻な損傷」の公

ワールド

欧州委、米の10%関税受け入れ報道を一蹴 現段階で

ワールド

G7、移民密輸対策で制裁検討 犯罪者標的=草案文書

ワールド

トランプ氏「ロシアのG7除外は誤り」、中国参加にも
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
  • 3
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 4
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 7
    林原めぐみのブログが「排外主義」と言われてしまう…
  • 8
    さらばグレタよ...ガザ支援船の活動家、ガザに辿り着…
  • 9
    ハルキウに「ドローン」「ミサイル」「爆弾」の一斉…
  • 10
    コメ高騰の犯人はJAや買い占めではなく...日本に根…
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタらが乗ったガザ支援船をイスラエルが拿捕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    ファスティングをすると、なぜ空腹を感じなくなるの…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべき…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 3
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 8
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中