最新記事
ウクライナ戦争

「何様のつもり?」 ウクライナ選手の握手拒否にロシア人選手が大激怒 殺伐としたフェンシング大会

Watch Russian Fencer Curse Out Ukrainian Opponent for Refusing to Shake Hands

2024年6月20日(木)16時12分
ダン・グッディング
フェンシングをするウクライナの選手

hurricanehank-shutterstock

<フェンシングのヨーロッパ選手権でウクライナ代表選手とジョージア代表のロシア人選手が対戦。対戦後の握手を巡ってトラブルが勃発した>

スイス・バーゼルで開かれたフェンシングのヨーロッパ選手権で6月18日、ウクライナ人選手がロシア人選手との対戦後の握手を拒否し、ロシア人選手が口汚く罵倒する場面があった。

この大会で、ウクライナのオレーナ・クリヴィツカはジョージア代表として出場したロシア人のマヤ・グチマゾワと対戦した。

【動画】握手を拒否されたロシア人選手が「何様のつもり?」と大激怒

ヨーロッパフェンシング連盟は、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ほかの国際スポーツ団体と同様にロシアとベラルーシの選手の出場を禁止している。

クリヴィツカはこの試合を15-9で制し、試合後にグチマゾワとの握手を拒んだ。

これに対してグチマゾワが大声でののしる姿がテレビに映った。映像の翻訳によると、口汚い言葉を連発しながら「何だってこんなことが許されるわけ? 何様のつもり?」と叫んでいたという。

キーウ出身のクリヴィツカ(37歳)は、2012年のロンドンオリンピックにも出場したベテランフェンシング選手である。

2022年、ロシアがウクライナに侵攻した直後には、ロシア人選手に対して「どちらに付くか」決めるよう迫った。

中立国の国旗を背負い、個人として出場資格を有する選手は、いずれもヨーロッパ予選を突破できなかったため、7月に開幕するパリオリンピックのフェンシングには、ロシア人選手もベラルーシ人選手も出場しない見通しだ。

(翻訳:鈴木聖子)

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

パレスチナ国家承認、米国民の過半数が支持=ロイター

ビジネス

シンガポールのテマセク、事業3分割を検討=ブルーム

ビジネス

アングル:ドル高に不足感、米関税にらみ輸出企業動け

ビジネス

中国・百度、第2四半期は4%減収 広告市場の低迷続
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 2
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 3
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家のプールを占拠する「巨大な黒いシルエット」にネット戦慄
  • 4
    【クイズ】2028年に完成予定...「世界で最も高いビル…
  • 5
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 6
    広大な駐車場が一面、墓場に...ヨーロッパの山火事、…
  • 7
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 8
    【クイズ】沖縄にも生息、人を襲うことも...「最恐の…
  • 9
    習近平「失脚説」は本当なのか?──「2つのテスト」で…
  • 10
    夏の終わりに襲い掛かる「8月病」...心理学のプロが…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 3
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント
  • 4
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 5
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 6
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 7
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 8
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 9
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 10
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中