最新記事
ロシア

複数のドローンがロシア西部「ミサイル工場」を攻撃、その閃光と爆音を捉えた映像

2023年10月2日(月)22時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
ドローンを飛ばすウクライナ兵

ドローンを飛ばすウクライナ兵(8月4日、ザポリッジャ州) REUTERS/Stringer

<ロシア側は「撃墜した」と発表>

ウクライナ国防省情報総局(GUR)は2日、誘導ミサイル「Kh-59」を製造しているロシア西部のスモレンスク航空工場を1日にドローン(無人機)で攻撃し、4機のうち3機が命中したとテレグラムチャンネルの声明で発表。工場のミサイル生産能力に甚大な損害を与えたという。

【動画】ミサイル工場を攻撃するドローン、その爆発音と閃光

スモレンスクはモスクワの西約400キロ、ロシアの同盟国ベラルーシとの国境付近に位置する。

Kh-59は1970年代にソ連が開発した空対地ミサイルで、射程距離は最大280キロ。同局は「ロシア航空宇宙軍がウクライナ軍や市民を標的に最も頻繁に使用するミサイルの一つだ」と付け加えた。「チェルニヒウ、スーミ、ハルキウ、ドニプロペトロウシク、ザポリッジャ、ヘルソン地域がこうした兵器に最も苦しめられている」

この攻撃について報じたロシアの独立系メディア「Agentstvo」は、目撃者がソーシャルメディアに公開した映像を記事の中で取り上げた。現場付近で撮影されたとみられる動画には、飛来したドローンのようなものが工場へと降下する様子が映っており、数秒後には閃光とともに大きな爆発音が聞こえてくる。本誌は映像の信憑性について独自に確認することはできていない。

一方、ロシア国防省は1日午前、スモレンスク上空で合計5機のウクライナのドローンを防空システムで撃墜したと発表。スモレンスク州知事も怪我人や損傷はないと述べている。

ニューズウィーク日本版 トランプ関税15%の衝撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年8月5日号(7月29日発売)は「トランプ関税15%の衝撃」特集。例外的に低い税率は同盟国・日本への配慮か、ディールの罠

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


編集部よりお知らせ
ニューズウィーク日本版「SDGsアワード2025」
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アングル:値上げ続きの高級ブランド、トランプ関税で

ワールド

訂正:トランプ氏、「適切な海域」に原潜2隻配備を命

ビジネス

トランプ氏、雇用統計「不正操作」と主張 労働省統計

ビジネス

労働市場巡る懸念が利下げ支持の理由、FRB高官2人
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 5
    【クイズ】2010~20年にかけて、キリスト教徒が「多…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    オーランド・ブルームの「血液浄化」報告が物議...マ…
  • 8
    これはセクハラか、メンタルヘルス問題か?...米ヒー…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 6
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中