最新記事
ウクライナ情勢

ウクライナが誇る「ゴースト」のスナイパー、1.5km先の敵兵を狙撃する「神業」...司令官が動画を投稿

Video Shows Ukraine's 'Ghost' Snipers Hit Enemy 1700 Yards Away

2023年10月8日(日)13時00分
デービッド・ブレナン
スナイパー(イメージ画像)

PRESSLAB/Shutterstock

<ウクライナ陸軍のエリート部隊に所属する「ゴースト」集団が、はるか遠方のロシア兵の狙撃に成功する様子を捉えた動画が公開された>

ウクライナ軍がロシア軍を撃退すべく戦いを続けるなか、ウクライナ陸軍の司令官が、同軍の「スナイパー」の高い能力をアピールする動画を公開した。動画に映っているスナイパーは、陸軍が誇るエリート部隊に所属する「ゴースト(幽霊)」と呼ばれる集団の一員だという。

■【動画】エリート集団「ゴースト」の神業...スナイパーが遠方のロシア兵を狙撃する様子

ウクライナ陸軍のオレクサンドル・シルスキー司令官は10月3日、メッセージアプリ「テレグラム」の自身の公式チャンネル上で2本の動画を公開。17世紀にウクライナ南部に存在したコサック集団の指導者から名前を取ったエリート部隊、「ヘトマン・ボフダン・フメリニツキー」独立大統領連隊の「幽霊」集団の活躍を撮影したものだと説明を添えた。

シルスキーによれば、動画は同集団が「1500メートル離れた場所にいるロシア兵2人」を排除する様子を捉えたもの。狙撃に使用されたのは、射程距離が長い大口径ライフルのメーカーとして有名な米バレット・ファイアーアームズ社(親会社は豪NIOA社)のバレットMRAD338型ライフルだ。

この2本の動画にシルスキーは「英雄たちに栄光あれ」という言葉を添えて投稿した。これらの動画が長さ約1280キロメートルに及ぶ前線のどこで、いつ撮影されたものかは、明らかにされていない。

動画はいずれも木の葉のようなものに隠れた場所から撮影されたものとみられ、2本のうち少なくとも1本の動画には、スナイパーが大きな共同住宅のようなものに向かって発砲している様子が映っている。

本誌は動画の信ぴょう性について独自に裏付けを取ることはできず、この件についてロシア国防省にメールでコメントを求めたが、返答はなかった。

目指すはロシアとクリミアを結ぶ「橋」の寸断

シルスキーは、ウクライナのほかの軍高官や政治家などと同じように、自身のテレグラム上に頻繁に戦闘の様子を捉えた動画を投稿している。9月後半には、独立大統領連隊に所属するスナイパーがロシア軍の複数部隊に向かって発砲する様子を捉えた別の動画に「よくやった」という言葉を添えて投稿した。

シルスキーは、ウクライナが同国南東部で展開している反転攻勢の作戦を指揮している。6月上旬から始まった反転攻勢は、クリミア半島とロシア西部を結ぶ「橋」(黒海およびアゾフ海沿いのロシア軍占領地域)の寸断を目指している。

事件
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米政府機関の一部が閉鎖、短期間の公算 予算案の下院

ビジネス

中国1月製造業PMIが50割れ、非製造業は22年1

ワールド

トランプ氏、労働統計局長にベテランエコノミスト指名

ワールド

焦点:トランプ政権、気候変動の「人為的要因」削除 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 2
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵士供給に悩むロシアが行う「外道行為」の実態
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    日本はすでに世界第4位の移民受け入れ国...実は開放…
  • 5
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパ…
  • 6
    麻薬中毒が「アメリカ文化」...グリーンランド人が投…
  • 7
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 8
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 9
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 10
    「外国人価格」で日本社会が失うもの──インバウンド…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 5
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中