ウクライナ、学校で授業受ける子どもわずか3割 国外避難の子も半数以上が公教育受けられず

国連児童基金(ユニセフ)は29日、ウクライナで学校への攻撃が続いているため、平常通り学校で授業を受けている学齢期の子どもは約3分の1にとどまり、多くが学習面で遅れをとっていると発表した。ロシアの攻撃で破壊された学校、ドネツク地域で5月撮影。(2023年 ロイター/File Photo)
国連児童基金(ユニセフ)は29日、ウクライナで学校への攻撃が続いているため、平常通り学校で授業を受けている学齢期の子どもは約3分の1にとどまり、多くが学習面で遅れをとっていると発表した。
7カ国に避難している子どもの半数以上も、言葉の壁などから避難先の国で公教育を受けられていないという。
ユニセフによると、いくつかの学校は直接的な攻撃を受け、予防措置として閉鎖されている学校もある。新型コロナウイルス禍に続く戦争により、4年連続で学校閉鎖に直面している子どももいるという。
ユニセフは「ウクライナの子どもは学習の進展だけでなく、学校が完全に機能していた時に学んだことを保持するのにも苦労している」と指摘した。
また、ウクライナの教師の約半数が、言語、リーディング、算数・数学における生徒の学力低下を報告しているという。
