最新記事
戦場

【悲惨動画3選】素人ロシア兵の死にざま──とうとう長い棒1本で前線へ<他>

Video Appears to Show Russian Soldiers Attacking With Wooden Sticks

2023年3月15日(水)19時07分
ブレンダン・コール

激戦地バフムトでアメリカが供与したM777榴弾砲を撃つウクライナ兵(3月10日)Oleksandr Ratushniak- REUTERS

<長い棒1本を持って前線を這うロシア兵の動画が、敵も味方もなく観る者の心を揺さぶっている。無駄死にではなかったと信じたくなくなる、ロシア兵の死に様を集めた>

著名な理論物理学者アルベルト・アインシュタインは、(核戦争後の)第四次世界大戦は「石とこん棒で戦われるだろう」と予言したといわれる。自国兵士にろくな装備を与えないロシアは、この言葉を文字通りに受け取ったのかもしれない。

というのは、長い棒1本しか持たずに前線に出るロシア兵がついにカメラに捉えられたからだ。殺到する銃弾が周囲の土を巻き上げる原っぱを、もう一人の兵士とともに、這って逃れようとしているようだ。「自分の国が、自国民に棒をもたせて死地に向かわせるなんて。いい加減に想い知れ」とあるユーザーはコメントした。

動画の最後では、この2人とみられる兵士(一人は死んでいるようだ)の周囲に他の兵士らが集まっている<閲覧注意>。

オペレーター・スタスキーと名乗るウクライナ国家警備隊員は、この映像から切り出した生々しい2枚の静止画と共に「ロシア軍に大きな犠牲が出ているバフムト付近で、ウクライナのドローンが、ライフルではなく棒を持たされて戦いの場に向かう兵士の姿を記録した」と、ツイートした。

あるユーザーが、動画に写った2人の兵士のうち1人は「ライフルを持っていたが、弾はなかっただろう」と指摘。するとオペレーター・スタスキーは、「そうだろうが、石は持っていたはずだ」と答えた。

そんな無駄死にが現実とは信じたくないとでもいうかのように、ツイッターでは「棒一本」の真っ当な説明を推し量る議論が起こった。

木の棒は負傷した兵士の松葉杖代わりだったと思う、とあるユーザーは言った。「ライフルは吹き飛ばされたと考えるのが理にかなっている!」

するとオペレーター・スタスキーは、「ありえる話だが、軍隊ではライフルをなくすことはありえない。特にロシア軍では、それは死ぬよりも重罪だ」と答えた。

英国防省が14日に発表した最新の報告によると、ロシアの部隊がどこも 「作戦上重要な攻撃行動」を起こすことができなかった主な理由の1つは、弾薬不足だった。

またウクライナ国防省は14日、最新の情報として過去24時間にロシア軍兵士740人が死亡し、ロシア軍の総死亡者数は16万540人となったと発表した。この数字は他の西側諸国による推定値を大きく上回るという。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ローマ教皇、聖職者による性的虐待被害者と初めて面会

ワールド

インドネシア大統領就任1年、学生が無料給食制度廃止

ワールド

財務相に片山さつき氏起用へ、高市氏推薦人=報道

ワールド

アングル:米ロ首脳会談、EU加盟国ハンガリーで開催
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 7
    米軍、B-1B爆撃機4機を日本に展開──中国・ロシア・北…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 9
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 10
    若者は「プーチンの死」を願う?...「白鳥よ踊れ」ロ…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 6
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 7
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 8
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 9
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 10
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中