最新記事

野生生物

「残酷すぎる...」カマキリが鳥を捕食、前脚で抱え込み食らい付く

Watch Praying Mantis Feast on Bird in Horrifying Video: 'Brutal to Watch'

2023年1月13日(金)17時00分
ジェス・トムソン
カマキリ

(写真はイメージです) Grandbrothers-iStock

<鳥を抱え込み捕食するカマキリが「残酷すぎる」と話題>

カマキリがハチドリを捕食する動画が、多くのネットユーザーを驚かせている。木の枝にぶら下がったカマキリは、前脚でハチドリを抱え込み捕食。この動画はRedditユーザーのu/SNAKES_ON_A_PLATEが2022年8月に、自宅の庭で撮影したものだ。

【動画】カマキリが鳥を捕獲する衝撃の瞬間

この動画を見たネットユーザーたちからは「残酷すぎる」、「自然界は恐ろしい」といったコメントが寄せられている。

世界には約2400種のカマキリが存在する。ほとんどの場合、カマキリは獲物を待ち伏せし、捕食。大型種は昆虫だけでなく、カエル、トカゲ、魚、鳥なども襲う。The Wilson Journal of Ornithologyが2017年に掲載した論文によると、南極大陸を除く全大陸の13カ国で、カマキリが鳥を襲うケースは147件、確認されているという。

ハチドリは小さな鳥であるため、カマキリの標的になりやすい。National Geographicによると、カマキリは鳥の胸を刺したり、頭に食いついたりして捕食する。カマキリに捕まり、頭皮を剝がされたり、首を切られたり、羽をもぎ取られたりした鳥が発見されたこともあるという。そして前述の論文いわく、人間の助けを借りずに逃げられた鳥はわずか2%だったそうだ。

このように、動画に収められたハチドリは哀れではあるが、カマキリが鳥を捕食するケースは珍しくない。

またカマキリは共食いをすることでも知られており、雄が雌に食べられてしまう事も多い。共食いの理由はまだ正式に解明されていないが、子孫の生存率を高めるため、雄が雌に栄養分を与えているのではないかという説もある。

ニューズウィーク日本版 教養としてのBL入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年12月23日号(12月16日発売)は「教養としてのBL入門」特集。実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気の歴史と背景をひもとく/日米「男同士の愛」比較/権力と戦う中華BL/まずは入門10作品

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

中国万科、償還延期拒否で18日に再び債権者会合 猶

ワールド

タイ、2月8日に総選挙 選管が発表

ワールド

フィリピン、中国に抗議へ 南シナ海で漁師負傷

ビジネス

ユーロ圏鉱工業生産、10月は前月比・前年比とも伸び
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 5
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中