最新記事

未解決事件

ジョンベネの殺害・児童5人の失踪──多くが未解決、クリスマスに起こった5件の悲劇的事件

The Five Christmas Mysteries That Have Stunned Authorities

2022年12月20日(火)18時25分
モーリー・ミッチェル
ジョンベネ・ラムジー

1996年のクリスマスに6歳で殺されたジョンベネ・ラムジー Inside Edition-YouTube

<ジョンベネ殺害事件を筆頭に、クリスマスシーズンには多くの凶悪犯罪が発生しており、その多くが未解決のままだ。本記事では幸せな季節に起こった5件の悲劇的事件を紹介する>

クリスマスは、一般的には「楽しいシーズン」だが、謎めいた犯罪が多発する季節でもある。

そしてこの時期に発生した殺害事件多くは現在も未解決で、解明されていない謎も多い。しかしこの年末年始、腕利きの探偵が真相を解き明かす可能性はゼロではない。

では、クリスマスに起こった5件の悲劇的な事件を紹介しよう。

1. ソダー家児童失踪事件

1945年のクリスマスイブ。大家族・ソダー家の5人の子供たちが行方不明になった。

その夜、ウエストバージニア州フェイエットビルの自宅が大火災に見舞われた。両親のジョージとジェニー、そして4人の子供は幸運にも脱出に成功した。だが5人の子供たちは行方不明となり、その後も遺体は発見されていない。

その5人とは、4歳のモーリス、5歳のベティ、8歳のジェニー、9歳のルイス、そして12歳のマーサだ。

奇妙なことに、ジョージは子供たちを救出しようとした際に、はしごがない、窓が開かない、消防署のオペレーターが勤務していないなど、多くの不可解な問題に直面した。

『Casefile True Crime』などのポッドキャストによると、ジョージがイタリアのファシスト指導者ベニート・ムッソリーニを批判していたことが、犯人の動機である可能性があるという。ジョージはイタリアからの移民。ムッソリーニへの反対運動が発端となり、シシリアン・マフィアの標的となったのではないかと推測されている。

ジョージは子供たちの安否が確認される前に家を取り壊した。

『Smithonian』によると、生き残ったソダー家は生涯、子供たちが「生き延びている」と信じ続けた。1950年代には、子供たちの写真を載せた看板を立て、状況提供者には報奨金を支払った。この看板は、1989年にジェニーが亡くなるまで立っていた。

2. ポール・ローガン殺害事件

1993年12月23日、ポール・ローガンはイギリスのダラム州ブラックヒルで中華料理屋の配達員として働いていた。出前を届けるためにブルーハウス・ファームへと向かったが、オーナーたちからは「注文していない」と言われ、自分の車へと戻った。

その晩、オーナーたちはポールが乗る白いプジョーの車が停まったままであることに気づいた。警察が付近を捜索したところ、撲殺されたポールの遺体が発見された。

ポールの家族は今なお真相の解明を願っている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トランプ氏、雇用統計「不正操作」と主張 労働省統計

ビジネス

労働市場巡る懸念が利下げ支持の理由、FRB高官2人

ワールド

プーチン氏、対ウクライナ姿勢変えず 米制裁期限近づ

ワールド

トランプ氏、「適切な海域」に原潜2隻配備を命令 メ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 3
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿がSNSで話題に、母親は嫌がる娘を「無視」して強行
  • 4
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 5
    【クイズ】2010~20年にかけて、キリスト教徒が「多…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    これはセクハラか、メンタルヘルス問題か?...米ヒー…
  • 8
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    ニューヨークで「レジオネラ症」の感染が拡大...症状…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 5
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 6
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中