最新記事

ウクライナ戦争

ロシア敗北の「可能性を排除しない」...プーチンが準備する「国外逃亡」計画が発覚

Putin Has Escape Plan to Venezuela if Russia Loses War

2022年12月10日(土)16時12分
イザベル・ファン・ブリューゲン
ダイビングするプーチン大統領

ダイビングの合間に休憩するプーチン大統領(2017年8月) Sputnik/Alexei Nikolsky/Kremlin via REUTERS

<ウクライナとの戦争で敗北した場合に備え、プーチンと上層部が南米に逃亡することを含めた計画が、開戦のすぐ後から練られてきたという>

ウクライナでの苦戦が伝えられるロシア軍だが、もしもロシアが戦争に負けた場合には、ウラジーミル・プーチン大統領は国外に「逃亡する計画」があるという情報が浮上した。これはプーチンの元スピーチライターが暴露したもので、「ノアの方舟作戦」という名で密かに準備が進められているという。

■【動画】戦況の悪さに焦っている証拠? 非常に珍しい「酔っぱらい姿」を見せたプーチン

政治アナリストでもあり、2018年からイスラエルに亡命している元クレムリンのスピーチライター、アッバス・ガリャモフは、信頼できる情報筋からの情報として、ロシア政府がウクライナとの戦争で敗北した場合の計画を春から練っており、そこにはプーチンと上層部がベネズエラに逃亡する計画も含まれていると明かした。

「私は通常は情報筋からの話を明かさないが、今日は例外だ。第一に、私はその情報源を非常に信頼しており、第二に、その情報が非常に興味を引くものだからだ」とガリャモフは12月7日、自身のテレグラムチャンネルで述べた。

ガリャモフによると、この逃亡計画は「ノアの方舟作戦」と呼ばれている。プーチンの逃亡先の最有力候補にはアルゼンチンやベネズエラが挙がっており、当初は中国も検討されていたという。

「(ノアの方舟という)名前が示すように、自国で困難な状況になった場合に行ける新天地を見つけるというものだ」とガリャモフ。「プーチンの側近は、彼が戦争に負け、権力を失い、急いでどこかに逃げざるを得なくなる可能性を排除していない」

国営企業幹部がプーチン逃亡計画を手配

情報筋はガリャモフに、ロシア国営エネルギー大手ロスネフチのユーリー・クリーリン副社長が、ベネズエラ逃亡計画を手配していると明かしたという。「彼(クリーリン)は今夏に(ロスネフチから)正式に退職し、今は『ノアの方舟』に完全に専念している」とガリャモフは言う。

「彼は米国の市民権を持ち、素晴らしいコネクションもある。カリフォルニアのヘイワード大学を卒業し、BPの組織で働き、広報担当ディレクターという高い地位にも就いていた」

ニューズウィークが調べたところ、クリーリンは現在もロスネフチの副社長兼チーフ・オブ・スタッフとして、ウォール・ストリート・ジャーナルの企業プロファイルを含む複数のサイトに掲載されている。

ガリャモフは「残念ながら、私の情報筋はこれ以外の詳細を把握していないが、彼の話は十分理解できる。彼ら(ロシア)が『すべて計画通りに進んでいる』と言うときは、どの計画なのかを明らかにすることに意味がある。彼らは複数の計画を持っているようだ」と指摘している。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

パキスタンとアフガニスタンの衝突再燃、周辺国や中ロ

ワールド

パキスタンとアフガニスタンの衝突再燃、周辺国や中ロ

ビジネス

オープンAIが1100億ドル調達、アマゾンやソフト

ビジネス

独CPI、2月は2.0%上昇に鈍化 エネ価格下落で
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力空母保有国へ
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石が発見される...ほかの恐竜にない「特徴」とは
  • 4
    ウクライナが国産ミサイル「フラミンゴ」でロシア軍…
  • 5
    がん治療の限界を突破する「細菌兵器」は、がんを「…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    トランプがイランを攻撃する日
  • 8
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 9
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 10
    習近平による軍部粛清は「自傷行為」...最高幹部解任…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 3
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 6
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 7
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 8
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 9
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中