最新記事

海洋生物

魚の大群に突っ込み、翻弄する2頭のイルカが空撮される

2022年11月16日(水)12時30分
若道いつき
イルカ

(写真はイメージです) TOSHIHARU ARAKAWA-iStock

<知的で社会性を備えたイルカは集団で狩りを行う。囲い込み、浅瀬に追い込み、ときには蹴っ飛ばす>

豪ニューサウスウェールズ州のトゥーラ・ビーチで10日、2頭のイルカが魚の大群に突っ込んでいく貴重な瞬間が空撮された。

ドローンでこの様子を捉えたのは釣り人でツアーガイドのジェイソン・モイス氏。映像からは、透明度の高い海の中で逃げ惑う魚の集合体がはっきりと確認できる。

フェイスブックの投稿文には「サーモンの大群を撮影していた」とあるが、ここで言及されているのは「オーストラリアンサーモン」と呼ばれるマルスズキという魚で、その名に反してサケ科とは無関係だ。映像のように大きな群れをなして海岸付近を泳ぎ、ピルチャード (ニシン科) やアンチョビ (カタクチイワシ科) などの小魚を餌としている。

アザラシやサメと同じくイルカもこの魚を捕食する。

イルカは知的で社会性を備えた動物のため、集団で協力して狩りをすることも珍しくない。

魚をベイト・ボールと呼ばれる小さな球状の群れに囲い込んで順番に捕食する「ハーディング」や、浅瀬に追い込み、浜に打ち上がった魚を自ら陸地に乗り上げて採餌する「ストランド・フィーディング」という行動も知られている。

過去には尾ビレで魚を蹴り飛ばし、気絶させた魚を捕食する映像も話題になった。

【動画】魚を華麗に蹴っ飛ばすイルカ

ニューズウィーク日本版 トランプ関税15%の衝撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年8月5日号(7月29日発売)は「トランプ関税15%の衝撃」特集。例外的に低い税率は同盟国・日本への配慮か、ディールの罠

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

メルセデスが米にEV納入一時停止、新モデルを値下げ

ビジネス

英アーム、内製半導体開発へ投資拡大 7─9月利益見

ワールド

銅に8月1日から50%関税、トランプ氏署名 対象限

ビジネス

米マイクロソフト、4─6月売上高が予想上回る アジ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目にした「驚きの光景」にSNSでは爆笑と共感の嵐
  • 3
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い」国はどこ?
  • 4
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 5
    M8.8の巨大地震、カムチャツカ沖で発生...1952年以来…
  • 6
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    「自衛しなさすぎ...」iPhone利用者は「詐欺に引っか…
  • 9
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 10
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 8
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 9
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 10
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中