最新記事

英王室

エリザベス女王の葬列を迎える愛犬が泣かせる

Queen's Corgis Appear for Final Farewell as Funeral Procession Approaches

2022年9月20日(火)15時00分
シャノン・パワー

ウィンザー城で女王の葬列を待つコーギー犬のミックとサンディ(9月19日)  GLYN KIRK/REUTERS

<大の動物好きで知られた女王の棺が居城のウィンザー城に到着するのを待つコーギーとポニー>

英エリザベス女王の国葬が、9月19日にロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われた。女王が眠ることになるウィンザー城では、女王が最後に飼っていたペットたちも、女王との最後のお別れを果たした。

女王は動物が大好きで、とりわけ犬と馬を愛したことで知られていた。ウェストミンスター寺院からウィンザー城に運ばれた女王の棺を出迎えた中には、愛犬の2匹のコーギーとポニーのエマの姿もあった。

エリザベス女王は長年コーギーを愛し、在位70年の間に飼ったコーギーは30匹以上。9月8日に死去した時点で飼っていた犬は4匹で、コーギーの「ミック」と「サンディ」、ドーギー(コーギーとダックスフンドのミックス)の「キャンディ」、それにコッカースパニエルの「リジー」だ。

このうちミックとサンディが、ウィンザー城の敷地内にある聖ジョージ礼拝堂に向かう葬列を出迎えた。2匹のコーギーは、宮殿のスタッフと共に大人しく葬列を待っていた。女王の次男であるアンドルー王子が2匹を撫でる姿もみられた。女王の死去を受け、ミックとサンディはアンドルーが引き取ることが決まっている(女王にこの2匹を贈ったのも彼だ)。

【動画】涙を誘うコーギーの悲しそうな表情

有名だった女王の「コーギー愛」

女王が26年にわたって所有したフェルポニーの「エマ」も、ウィンザー城で女王の馬たちの世話係を務めてきたテリー・ペンドリーと共に葬列を出迎えた。エマは女王のお気に入りの一頭で、8月にも一緒にいる姿が目撃されていた。

エリザベス女王の死去後、彼女のペットたちがどうなるのかは、世界中の多くの人々にとって大きな心配事のひとつだった。それだけに、ウィンザー城でペットたちが葬列を出迎える姿を見て、心を動かされた人も多かったようだ。

ある人物はツイッターに、「前にいたコーギーの悲しそうな顔に心を打たれた」と書き込み、別の人物は「女王のコーギーたちが彼女を待っていたのを見て、打ちのめされた」と書き加えた。さらに別の人物は、「ウィンザー城で女王のコーギーとポニーが彼女を待っていたのを見て、号泣した」とコメントした。

エリザベス女王の「コーギー愛」のきっかけは、まだ王女だった18歳の誕生日に、父のジョージ6世からコーギーを贈られたことだった。彼女はこの初代コーギー「スーザン」を溺愛し、その後に王室で飼われたコーギーはいずれも、このスーザンの子孫だった。

【動画】コーギーと女王の愉快な日々

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

維新、連立視野に自民と政策協議へ まとまれば高市氏

ワールド

ゼレンスキー氏、オデーサの新市長任命 前市長は国籍

ワールド

ミャンマー総選挙、全国一律実施は困難=軍政トップ

ビジネス

ispace、公募新株式の発行価格468円
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 2
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道されない、被害の状況と実態
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 5
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇…
  • 6
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 7
    【クイズ】アメリカで最も「死亡者」が多く、「給与…
  • 8
    「中国に待ち伏せされた!」レアアース規制にトラン…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 7
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 10
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中