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エリザベス女王死去

女王死去の影響:ヘンリーは離脱を後悔? ウィリアムと父チャールズとの関係が変わる?

AFTER THE QUEEN

2022年9月16日(金)16時20分
クリスティーナ・コーテルッチ、モリー・オルムステッド、ヘザー・シュウィドル(いずれもスレート誌記者)

王室をめぐる一連のスキャンダルには、どのような影響が?

チャールズの国王即位は、イギリスと世界に大きな変化をもたらす。今後は彼が家長となる英王室にも、大いに注目すべき変化をもたらすだろう。メディアを騒がせる王室の個人的なトラブルについて、決定を下したり介入したりするのは、チャールズの役目になる。

例えばヘンリー王子の王室離脱について、女王が大きな役割を果たしたことは間違いない。ヘンリーは離脱よりも、公務を減らす形での王室残留を望んでいたが、女王がそれを許さなかった。カミラが以前は「Queen consort」の称号を認められないとされていたのも、女王の選択だったとされる。

ヘンリーと王室の関係がどうなるのかが、今後注目すべき問題となるのは確実だ。ヘンリーの離脱は王室にとって厄介な問題だったが、チャールズにとって彼は息子だから、女王よりも温かい対応をするだろう。

同様に、チャールズともう1人の息子ウィリアムの関係にも注目だ。王位継承順位1位となるウィリアムが果たす役割は、これまでよりも大きくなる。彼が父親のやり方に不満を持つ可能性もあるし、父親の下でとてもよく働く可能性もある。

王室が新体制になることで、ウィリアムとヘンリーの兄弟関係にも変化が生じるだろう。ヘンリーは離脱を後悔するだろうか。2人はカミラが「王妃」になることに違和感を抱くのだろうか。

女王がかわいがっていた犬が「一緒に埋葬される」というブラックジョークも に続く。

©2022 The Slate Group

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