最新記事

エリザベス女王死去

女王がかわいがっていた犬が「一緒に埋葬される」というブラックジョークも

AFTER THE QUEEN

2022年9月16日(金)16時25分
クリスティーナ・コーテルッチ、モリー・オルムステッド、ヘザー・シュウィドル(いずれもスレート誌記者)
コーギー

女王の死後、バッキンガム宮殿に集まった人々の中にはコーギーの姿も(9月11日) John Sibley-REUTERS

<ダイアナ妃のときはぬいぐるみが発売され、エルトン・ジョンが葬儀で曲を捧げたが......。女王死去後の英王室を徹底予測:その3>

エリザベス女王の死去はイギリスと王室にどのような変化を引き起こすのか。Q&A形式でまとめた。

女王死去の影響:ヘンリーは離脱を後悔? ウィリアムと父チャールズとの関係が変わる? から続く。

この騒ぎの間、メーガン妃はどこにいたのか。

いつもメーガン妃ばかりが取り沙汰されるのは不公平だが、仕方がない部分もあるから答えよう。

チャールズと2人の王子、それに女王のその他の子供たちは、9月8日に女王の元に駆け付けた。メーガンはロンドンにいて、当初はヘンリーに同行すると報じられていたが、そうしなかった。子供の面倒を見るためだったかもしれない。キャサリン妃も夫に同行しておらず、理由は分からない。

女王がかわいがっていた犬のコーギーたちはどうなる?

メディアはこの話をさんざん伝えていたが、ひとことで言えば分からない。王室の誰かが引き取るか、あるいは女王に信頼されていたスタッフが世話をすることになるだろう。

女王はコーギーの繁殖をやめたと2015年に報じられていた。子犬を残して逝くのが嫌だからという理由だ。「いけにえとして女王と一緒に埋葬されるのでは」というブラックジョークもあるが、それはなさそうだ。

ダイアナ妃が死去したときのように、ビーニー・ベビーのぬいぐるみが発売される?

販売元のタイ社が英王族の死去に際して、紫色のクマのぬいぐるみを発売するのを恒例にしているかどうかは分からない。問い合わせ中なので、回答があればお知らせする。

ダイアナ妃のときのように、葬儀でエルトン・ジョンが曲をささげる可能性は?

どうだろう。彼は昨年、ツアーからの引退を発表している。だが最近、ブリトニー・スピアーズとのコラボ曲を発表しているし、可能性はゼロではないかもしれない。

女王の肖像が描かれたイギリスの通貨はまだ使える?

もう使えない。だから私に預けなさい。代わりに処分してあげるから......というのは冗談! 硬貨も紙幣もまだ使える。

しかし今後は徐々に、国王の肖像が描かれた新たな通貨に置き換わっていくだろう。女王の肖像が入った通貨にはいずれ使用期限が設けられる可能性があるから、使えるうちに使っておいたほうが得策だ。

英連邦の加盟国の通貨もたくさん持っているんだけど。カナダにニュージーランドに......。

女王の肖像が入っているなら、いずれは使用期限が来る。残念!

描かれている人物が死去するたびに通貨を変更しないといけない国っておかしくない? いつか死ぬ人間より、ずっと残る歴史的建造物を通貨に採用すればいいのでは? あるいはアメリカみたいに、死去した人物の顔を採用し続けることができるようにするとか。

その提案は新国王へどうぞ。

©2022 The Slate Group

ニューズウィーク日本版 世界が尊敬する日本の小説36
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月16日/23日号(9月9日発売)は「世界が尊敬する日本の小説36」特集。優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

再送-米、ロ産石油輸入巡り対中関税課さず 欧州の行

ワールド

米中、TikTok巡り枠組み合意 首脳が19日の電

ワールド

イスラエルのガザ市攻撃「居住できなくする目的」、国

ワールド

米英、100億ドル超の経済協定発表へ トランプ氏訪
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 3
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く締まった体幹は「横」で決まる【レッグレイズ編】
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 6
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 7
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中