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ワンルームより狭い「半ルーム」にしか住めない若者たち

2022年3月9日(水)11時20分
舞田敏彦(教育社会学者)
狭い部屋

日本の住居はウサギ小屋を通り越して鳥かごに? vchal/iStock.

<月収15万円以下の若者の場合、東京23区のどの区でもワンルームを借りるのは経済的に難しい>

春は引越しのシーズンだが、最近若者の間で「半ルーム」の賃貸が人気だという。ワンルーム(6畳)の半分、すなわちたったの3畳だ。その理由について、職住近接志向が強まっていること、モノをあまり持たないシンプル志向が強まっていることが挙げられている(日本経済新聞電子版、2020年2月2日)。

コロナ禍のなか「密」の通勤地獄は避けたいし、先行きが不透明なのでなるべく身を軽くしておきたい、というのは分かる。だが経済的事情もあるだろう。身も蓋もない言い方をすれば、こういう部屋しか借りられないのではないか。

上記の日経の記事では東京都世田谷区の3畳物件が取り上げられているが、2018年の統計によると同区の最も狭い借家(5.9畳以下)の平均家賃は5.4万円だ。ワンルームの最低家賃がこうだが、月収15万の若者がこの家賃の部屋を借りるのは容易ではない。最近は「連帯保証人は立てなくていいので、家賃保証会社を使ってくれ」と言われる。筆者が言われたところによると、保証会社の審査パスの目安は「家賃/月収」比が25%までだ。

これに基づけば、月収15万では家賃3.8万までの部屋しか借りられない。拝み倒しても4万くらいまでで、5万以上の部屋は難しいだろう。悲しいかな、月収15万では都内23区のどこにおいてもワンルームを借りるのは難しいようだ<表1>。

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遠距離の通勤地獄は御免と23区内でワンルームを借りようにも、収入の少ない若者の場合、それはなかなか容易ではない。それなら「半ルーム」でいい、どうせ寝るだけだし......。こう考える人が出てきてもおかしくない。

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