最新記事

イギリス

中継中の女性リポーターに、背後から少年が突進...母親が「けしかけた」疑いで捜査開始

Boy Shoves BBC Reporter On Live TV, Mom Was 'Egging Him On'

2022年3月5日(土)17時51分
デーン・エネリオ
BBCレポーター

アダムと走って逃げる少年 @SussexIncidents/Twitter

<現場からの生中継を行っていたBBCのリポーターに怪我はなかったが、母親が少年をけしかけていたことについては「悲しい」とツイートした>

イギリス南東部の町ブライトンで、鉄道運賃の値上げについて報じるため駅前で生中継を行っていたBBCの女性リポーターが、背後から少年に衝突される出来事があった。このシーンは放送でもはっきりと見ることができ、ネット上でも話題となった。

BBCのルシンダ・アダムが午後6時のローカルニュース番組で生中継を行っていたところ、彼女の後ろに8歳くらいの少年が登場。最初はおどけた様子で腕を振ったりダンスを披露したりしていたのだが、急に後ろからアダムを強く突き、そのまま走って逃げて行った。

幸いアダムに怪我はなく、悪ふざけが過ぎた子供の「面白ハプニング」という具合で視聴者にも受け取られていた。アダムはこの出来事についてツイッターで報告し、自分は「元気だ」と書き込んだ。

しかし、今回の出来事について彼女は「少し動揺し、かなり怒り、少し悲しんでいる」とした。というのも、「最も悲しいのは、子供のお母さんが道路の向こう側から彼をけしかけていたこと」と、アダムはツイートした。「彼女が笑いながら大声を出しているのが(映像でも)聞こえる。これは面白くない。仕事中の人に向けられた暴力だ。優しさは、どこに消えてしまったのか?」

このツイートに対し、様々な反応が寄せられた。「本当に衝撃的だ。50ミリメートルは前方に投げ出されていたね」など、面白ハプニングとして捉えているものもあれば、「こんな行いは全く受け入れられない。これを良しとする親がいるなんて信じられない」と、怒りをあらわにするコメントもあった。

また、思わぬ出来事に直面しても動じることなくリポートを続けたアダムを「プロフェッショナルだ」と称賛する声も上がった。

現地サセックスの警察当局は、今回の出来事についてすでにアダムと連絡を取り、捜査を開始していると認めたうえで、情報提供を求めた。

1月には女性記者に車が衝突

生中継中のハプニングについては、1月に米ウェストバージニア州ダンバーで起きた水道管破裂事故を報じている最中の女性記者が、車に衝突されるという出来事も話題となった。

地元のテレビ局WSAZ NewsChannel 3のトーリ・ヨージーがカメラに向かってリポート中、白いSUVが彼女に衝突し、ヨージーは倒れこんでしまった。それでも彼女は立ち上がって自らカメラの角度を調整し、リポートを続けた。念のため病院で検査を受けたが、幸いにも大きな怪我はなかったという。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

バングラデシュ次期首相有力候補が帰国、来年2月に総

ワールド

北朝鮮の金総書記、今後5年のミサイル開発継続を示唆

ワールド

ブラジル大統領選、ボルソナロ氏が長男出馬を支持 病

ワールド

ウクライナ大統領、和平巡り米特使らと協議 「新たな
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指すのは、真田広之とは「別の道」【独占インタビュー】
  • 4
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 5
    「時代劇を頼む」と言われた...岡田准一が語る、侍た…
  • 6
    「衣装がしょぼすぎ...」ノーラン監督・最新作の予告…
  • 7
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 8
    ノルウェーの海岸で金属探知機が掘り当てた、1200年…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    【銘柄】「Switch 2」好調の任天堂にまさかの暗雲...…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 5
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 6
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 7
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中