ガーディアン紙は、2018年に監視対象の候補に選ばれていた人物の一人が、フィナンシャル・タイムズ紙のルーラ・ハラフ編集長だったと報じた。またメキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領に近い少なくとも50人(家族や側近、担当医などを含む)もリストに掲載されていた。

アムネスティ・インターナショナルの調査では、2018年に殺害されたサウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギの妻と婚約者のスマートフォンも「ペガサス」に感染したり狙われていた。

ワシントン・ポストによれば、収監されている政治活動家ナアマ・アスファーリーの妻であるクロード・マンジャンのスマートフォンも、「ペガサス」に感染していた。

イングルトンは、「NSOグループはもはや、ペガサスが犯罪対策のためだけのものという主張を隠れ蓑にすることはできない。NSOのスパイウェアが、組織的な人権侵害に組織的に利用されていることを示す、十分な証拠がある」と述べた。

高度なセキュリティ機能も突破か

アムネスティ・インターナショナルの報告書は、グーグルのスマートフォン向けOS「アンドロイド」が搭載された数多くのスマートフォンも標的になっていたことが分かったという。

「アップルはセキュリティおよびプライバシー保護機能を誇るが、NSOグループがそれを大きく損なわせた」とイングルトンは言う。「これは世界的な懸念事項だ。あらゆる人がリスクにさらされており、アップルのような巨大ハイテク企業さえが、大規模な監視に対処する準備ができていない」

2013年に米国家安全保障局(NSA)の機密情報を暴露した元CIA職員のエドワード・スノーデンは、今回の疑惑を受けて、ツイッターでNSOグループを次のように非難した。

「NSOグループは、自分たちが売ったデジタル感染ツールの標的にされた人々の死や拘束について、直接的な刑事責任を負うべきだ」

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