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ワクチン格差、ワクチン求めて国境を越える人々

2021年5月14日(金)15時30分
冠ゆき

インドからドバイへ

現在、新型コロナウイルスの変異株が猛威を奮っているインドでは、ワクチン接種が始まって4か月が経つが、フル接種を終えた割合は2.8%、一度目のワクチンを終えた割合も10%にしか満たない。それに対しドバイではすでに必要回数のワクチンを済ませた人の割合は40%近い。ドバイは3月から居留ビザを持つ外国人にもワクチン接種枠を広げたため、ビザを持つインドの富裕層の中には、チャーター便を飛ばしてドバイへ行き、ワクチンを接種する例が出ている(The Economic Times)。もともと、アラブ首長国連邦にはインド人が多く居住しており、その人口の3分の1を占める。その大半はドバイ居住者だ。

ワクチン接種で旅行者を誘致する国々

ワクチン接種のために国境を越える人々の増加に伴い、外国人ツーリストへのワクチン接種提供を公言する国も増えた。カリブ海のバルバドスやキューバ共和国、モーリシャス共和国や、インド洋のモルディブ共和国、セーシェル共和国などがそれで、多くは、リモートワーカー誘致を狙った長期ビザを発給を開始した国と重なる。

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