最新記事

メーガン妃

「メーガン妃は英王室に核爆弾並みのスキャンダルを投下した」──英名物司会者

Piers Morgan Op-Ed Claims Meghan Markle Sent 'Racially Charged U.S. Into a Tailspin'

2021年3月29日(月)18時45分
イワン・パーマー
メーガン妃

名物司会者はメーガン妃を「腹黒い」「野心満々の」女優と呼んだ Paul Edwards/REUTERS

<インタビュー番組のメーガン妃の発言を酷評して番組を降板した司会者が、人種差別にとりわけ敏感な時期のアメリカのテレビ番組に出演したのは王室を陥れるためだったと主張>

CBSのオプラ・ウィンフリーの番組で英王室を非難する暴露話を披露したメーガン妃を酷評した英テレビ司会者ピアーズ・モーガンが、大衆紙のコラム記事で、再びメーガン妃を批判した。「人種差別問題で荒れるアメリカで、怒りの炎に油を注いだ」と述べた。

モーガンが寄稿したのは、イギリスの大衆紙メール・オン・サンデー。7000語に及ぶ論評で、モーガンは、ヘンリー王子とメーガン妃のインタビューが放映された後の日々を語った。モーガンはこのインタビューの発言がきっかけで、自分の番組から降板した。メール・オン・サンデーの親会社もプライバシー侵害でメーガン妃に訴えられ、敗訴している。

モーガンは、メーガンを「腹黒い」「野心満々の」女優と非難し、息子のアーチーが肌の色のために王子の称号を与えられなかったという彼女の主張は「人騒がせな憶測」だと一蹴した。

彼はまた、イギリスの報道機関からひどく批判されてきたのは、メーガン妃よりも故ダイアナ元妃を含む王室メンバーのほうだと書いた。

メーガン妃を批判したことでモーガン自身も激しく批判され、家族とともに殺害の脅迫を受けたことも明かした。

人種差別は本当か?

「サセックス公爵夫人(メーガン)は王室のど真ん中に核爆弾並みのスキャンダル爆弾を投下した」と、モーガンは書いた。

「夫妻の息子アーチーに対して王室が人種差別的な扱いをしたという衝撃的な主張と、メーガンが自殺を考え、治療を受けたいと頼んだときに、王室の名を傷つけるからという理由で王室の職員が拒否したという申し立ては、あまりにも煽情的で、イギリスの君主制に取り返しのつかない損害を与える可能性がある」

「だがそれは本当のことだったのか? インタビューが続くにつれ、私は信じられなくなった」

モーガンは、ハリー王子とメーガンの長子であるアーチーが、有色人種の血を引いているがゆえに王子の称号を与えられなかった可能性があるという話を「まったくのナンセンス」と表現した。

メーガンはオプラに、王室の誰かが生まれてくる子供の肌の色について「懸念」を表明したと語った。「同じ頃、息子には警備を提供できない、王子の称号も与えられない、と告げられ、さらに生まれた子供の肌の色の濃さを懸念する会話があった」とも語った。

だが、もともとアーチーの立場の者には自動的に王子の称号が与えられるわけではない、とモーガンは指摘する。エリザベス女王のひ孫であっても、ウィリアム王子の子供たちのように、王位継承者の直系の子孫でないかぎり、王子の称号は与えられない。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米百貨店コールズ、通期利益見通し引き上げ 株価は一

ワールド

ウクライナ首席補佐官、リヤド訪問 和平道筋でサウジ

ワールド

トランプ政権、学生や報道関係者のビザ有効期間を厳格

ワールド

イスラエル軍、ガザ南部に2支援拠点追加 制圧後の住
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    「どんな知能してるんだ」「自分の家かよ...」屋内に侵入してきたクマが見せた「目を疑う行動」にネット戦慄
  • 3
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪悪感も中毒も断ち切る「2つの習慣」
  • 4
    【クイズ】1位はアメリカ...稼働中の「原子力発電所…
  • 5
    「ガソリンスタンドに行列」...ウクライナの反撃が「…
  • 6
    「1日1万歩」より効く!? 海外SNSで話題、日本発・新…
  • 7
    イタリアの「オーバーツーリズム」が止まらない...草…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    「美しく、恐ろしい...」アメリカを襲った大型ハリケ…
  • 10
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 5
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 6
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 7
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 8
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 9
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 10
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 10
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中