最新記事

デモ

ミャンマー、大規模な抗議デモ続く スー・チーの解放求める

2021年2月8日(月)10時51分

ミャンマーの最大都市ヤンゴンで7日、軍事クーデターに抗議し数万人が参加する大規模デモが行われた。6日撮影(2021年 ロイター)

ミャンマーの各地で7日、軍事クーデターに抗議し、アウン・サン・スー・チー国家顧問の解放を求める大規模なデモが続いている。治安当局の規制にもかかわらず、参加者数は2007年の反政府運動「サフラン革命」以来、最大の規模に達した。

国連のスタッフ向けの内部メモによると、首都ネピドーでは1000人がデモに参加し、最大の都市ヤンゴンのデモ隊は6万人に上ったと推定されている。第2の都市マンダレーやその他各地でも抗議活動が行われた。

ヤンゴンのデモ隊は日没後にいったん解散し、要求が満たされなければ抗議運動を再開すると述べた。

抗議運動はこれまでのところ、武力弾圧があった1998年と2007年のデモとは異なり、大半が平和的に行われている。ただ、南東部の町ミャワディからの生中継動画によると、拳銃を携帯した警察が200人前後のデモ隊と衝突し、発砲音が聞こえた。その後の写真ではゴム弾で負傷したとみられるデモ参加者が写されていた。

インターネットが遮断され、電話線の利用が制限されているにもかからわず、ヤンゴンではスー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)のシンボルカラーである赤のシャツを着て赤い旗と風船を掲げた人々が2日連続で集結。「軍の独裁は望まない。民主化を求める」と叫びながら市内を行進した。

軍事政権は6日にインターネットを遮断していたが、7日午後に解除した。

ヤンゴンのデモ隊は、僧侶らが主導した2007年の抗議運動や1988年の抗議活動でデモ隊の集合場所となった中心部の寺院「スーレーパゴダ」に向かって行進。

武装してシールドをつけた警察はバリケードを張ったが、デモを止めようとはしなかった。

ヤンゴンから350キロ離れた首都ネピドーの国軍からのコメントはない。

ミャンマーの人権状況を担当する国連のトーマス・アンドリュース特別報告者は7日に出した声明で、クーデター以来、160人以上が拘束されていると指摘。「軍司令官らはインターネット接続をほぼ全て遮断することで市民の抵抗運動をまひさせ、外部の世界に情報を隠そうとしている」と批判。

「われわれ全員が、危険にさらされ支援を必要としているミャンマー国民側に立つ必要がある」と訴えた。

ローマ教皇フランシスコは同日、「人々との連帯」を表明し、ミャンマーの指導部に「民主的な」調和を目指すよう呼び掛けた。

*情報を追加しました。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



ニューズウィーク日本版 健康長寿の筋トレ入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月2日号(8月26日発売)は「健康長寿の筋トレ入門」特集。なかやまきんに君直伝レッスン/1日5分のエキセントリック運動

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:カジノ産業に賭けるスリランカ、統合型リゾ

ワールド

米、パレスチナ指導者アッバス議長にビザ発給せず 国

ワールド

トランプ関税の大半違法、米控訴裁が判断 「完全な災

ビジネス

アングル:中国、高齢者市場に活路 「シルバー経済」
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界がうらやむ国」ノルウェーがハマった落とし穴
  • 4
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 5
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 6
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 7
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 10
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 3
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 4
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
  • 5
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 6
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 7
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 8
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 9
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 10
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中