ADBと世銀、新協調融資モデルで太平洋諸島プロジェクト開始
12月4日、アジア開発銀行(ADB)と世界銀行は、プロセスの合理化と資金供給の迅速化を目的とした初の協調融資モデルの下、2件の太平洋諸島プロジェクトを開始した。写真は世界銀行のロゴ。米首都ワシントンで2023年4月撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[マニラ 4日 ロイター] - アジア開発銀行(ADB)と世界銀行は4日、プロセスの合理化と資金供給の迅速化を目的とした初の協調融資モデルの下、2件の太平洋諸島プロジェクトを開始した。
「完全相互信頼枠組み」は今年承認された。1件目はフィジーのプライマリー・ヘルスケア・システムを近代化し、急増する非伝染性疾患に対応する地域病院を建設する2億3650万ドルのプロジェクト。フィジーでは糖尿病が死因のトップとなっている。
2つ目のプロジェクトは、トンガの交通・都市・水インフラを改善するもので、ADBと世銀が1億2000万ドルを提供する。
世銀のバンガ総裁はADBの神田真人総裁との共同記者会見で、能力の限られた国々はプロジェクトの実施ではなく、融資機関との調整に多くの時間を費やしていると指摘。協調融資の枠組みについて「この問題に直接取り組み、重複を減らし、共同作業のやり方を合理化することで、時間、資金、人材を開発の実行に集中できるようにするものだ」と述べた。





