最新記事

感染第3波

東京都、18日の新型コロナ新規感染664人 12月合計9215人、累計は5万人を突破

2020年12月18日(金)15時35分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都は18日、新型コロナウイルスによる新規陽性者が発生したと発表した。写真は都内で14日撮影。REUTERS / Kim Kyung Hoon

東京都は18日、都内で新たに664人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

この日確認された陽性者は年代別に、20代と30代が324人で約49%、40代と50代が合わせて177人で約26%、70代以上の高齢者は69人で約010%を占めている。また、都の基準による重症患者は前日と変わらず66人となっている。
これで都内で確認された陽性者の合計は50,154人と5万人を突破。12月に入ってからの合計は9215人となった。

11月から顕著となってきた新型コロナウイルスの感染第3波は、感染経路として家庭内での感染がもっとも多くなっているほか、企業や飲食店などでもクラスターが発生し感染拡大防止が難しい状況になっている。

小池都知事、「年末年始コロナ特別警報」発出

こうしたなか、東京都は17日午後にモニタリング会議を開催し、医療提供体制について、従来の「体制強化が必要であると思われる」から最高警戒レベルの「体制がひっ迫していると思われる」に初めて引き上げられた。これを受けて小池都知事は夕方から臨時の記者会見を開き、年末年始にこれ以上感染拡大を抑え込むため、「年末年始コロナ特別警報」を発出することを明らかにした。

会見の中で小池知事は16、17日と連続で過去最多の陽性者が出たことに触れて「これまで以上に危機感をもつ必要がある。年末年始は人の動きが活発になり、普段と違う動きになる訳でそれは即ち感染リスクが高まるということも意味する。この年末年始を感染拡大をストップさせるための特別な時期ということで、『年末年始コロナ特別警報』を発出する」と語った。

その理由として「昼のモニタリング会議で、このペースで感染拡大が進むと1日当たりの新規陽性者数は遠からず1000人の大台に乗る可能性があるとの指摘を受けた。感染者数が増えた後に重症者が増加していくわけで、今こそ命を守るという観点から危機感を共有していかなければならない」と述べた。

そのうえで、年末年始に感染拡大を抑える具体策として、
・年末年始は小さなグループで過ごす
・久しぶりの人に会うのはできるだけ避ける
・忘年会新年会ははできるだけ避ける
・帰省する場合には2週間前から会食を控える
といった事例を紹介。

さらに、地域のまちづくり団体などが主催している大規模施設でのイルミネーションイベントについて、来年の1月11日まで夜間ライトアップの停止や点灯時間の短縮などみを要請することを明らかにしている。


newsweek_20201218_150342.jpg

東京都の新規陽性者数の推移

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米共和党対中強硬派、華為への販売全面阻止を要求 イ

ビジネス

世界のワイン需要、27年ぶり低水準 価格高騰で

ワールド

米国務省のアラビア語報道官が辞任、ガザ政策に反対

ワールド

欧州委、ロシア産LNGの制裁検討 禁輸には踏み込ま
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 5

    未婚中高年男性の死亡率は、既婚男性の2.8倍も高い

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこ…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 9

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中