最新記事

2020米大統領選

バイデン、勝利に自信「新政権は1日目から全力で取り組む」 トランプは再集計と法廷闘争へ

2020年11月5日(木)17時02分

米大統領選は11月4日、開票が進み、民主党のバイデン前副大統領(写真)が、激戦州の中西部ウィスコンシン州とミシガン州を制したもようだ。バイデン氏は会見し、勝利に近づいていると自信を示した。一方、トランプ大統領は、票の集計の停止を求めて法廷闘争に入り、票の再集計も求めている。デラウェア州ウィルミントンで撮影(2020年 ロイター/Kevin Lamarque)

米大統領選は開票が進み、民主党のバイデン前副大統領が、激戦のラストベルト(さびた工業地帯)の中西部ウィスコンシン州とミシガン州を制したもよう。バイデン氏は会見し、勝利に近づいていると自信を示した。一方、トランプ大統領は、票の集計の停止を求めて法廷闘争に入り、票の再集計も求めている。

バイデン氏は勝利を宣言してはいないものの、政権移行に向けたウェブサイト(buildbackbetter.com)を立ち上げた。「バイデン・ハリス政権は1日目から全力で取り組む」と表明している。

地元デラウェア州で副大統領候補のハリス氏とともに、勝利すれば国の団結に取り組むと強調。米国人を結びつける力は分断よりはるかに大きいと訴えた。

ウィスコンシン州を含めないと、現時点の選挙人獲得数はバイデン氏が243人、トランプ氏が213人。

複数のテレビ局の予想では、バイデン氏はミシガン州とウィスコンシン州で勝利する見込み。

一方、再選に向けたトランプ氏の選択肢は少なくなっている。同氏は一方的に勝利を宣言し、根拠を示さずに民主党が選挙を盗もうとしていると主張。法廷で争う構えを示した。

トランプ陣営は、ウィスコンシン州で票の再集計を求める一方、ミシガン州とペンシルベニア州で票の集計停止を求めて提訴した。これに対してミシガン州のベンソン州務長官は、訴訟は「根拠がない」との見解を示した。[nL4N2HR14J]

またトランプ陣営は、ペンシルベニア州で、投票日後に到着した郵便投票を受け入れるかどうかを巡り同州共和党が起こした訴訟について、トランプ氏が参加できるよう最高裁に求めた。

トランプ氏は、アリゾナ州とネバダ州での敗北予想を伝えた報道機関を痛烈に批判。「ペンシルベニア、ウィスコンシン、ミシガンのあらゆるところでバイデン票を取り上げている。国にとって良くない!」とツイートした。

一方で バイデン氏は「全ての票が集計されるべきだ」と強調し、われわれから民主主義を奪うことは誰にもできないと述べた。

他の激戦州では、アリゾナ、ジョージア、ネバダ、ノースカロライナなどの州でまだ集計作業が行われている。

法律の専門家は、投票日後に到着した郵便投票の扱いなど、州ごとに法廷闘争が繰り広げられて大統領選出のプロセスが行き詰まる可能性を警告している。

*情報を追加しました

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・中国はトランプ再選を願っている
・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力


ニューズウィーク日本版 トランプの帝国
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年2月10号(2月3日発売)は「トランプの帝国」特集。南北アメリカの完全支配を狙う新戦略は中国の覇権を許し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ米大統領、自身のSNSに投稿された人種差別

ビジネス

アングル:インド「高級水」市場が急成長、富裕層にブ

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、リスク資産反発受け 円は衆

ワールド

トランプ氏、インドへの25%追加関税撤廃 ロ産石油
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近したイラン製ドローンを撃墜
  • 2
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予防のために、絶対にしてはいけないこととは?
  • 3
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入った「最強ライバル」の名前
  • 4
    韓国ダークツーリズムが変わる 日本統治時代から「南…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その…
  • 7
    鉱物資源の安定供給を守るために必要なことは「中国…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    「こんなのアリ?」飛行機のファーストクラスで「巨…
  • 10
    日経平均5万4000円台でも東京ディズニー株は低迷...…
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から脱却する道筋
  • 3
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 4
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 5
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 6
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 7
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 8
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 9
    エヌビディア「一強時代」がついに終焉?割って入っ…
  • 10
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流してい…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中