最新記事

日本社会

三浦春馬さんへの「遅すぎた称賛」に学ぶ「恩送り」と「ペイ・フォワード」

2020年9月3日(木)17時45分
木 隆志(コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者) *東洋経済オンラインからの転載

その訃報が伝えられてから1カ月あまり経つ今も、新たな支持を受けている三浦春馬さん。REUTERS/Alessandro Bianchi

三浦春馬さんの訃報が伝えられた7月18日から、早くも1カ月あまりが過ぎました。しかし、現在も三浦さんに関する記事や書き込みは多く、むしろこの1週間はかなり増えた印象があります。


8月26日発売のシングル「Night Diver」がオリコン25日付デイリーランキングで初登場2位にランクイン。歌声を称賛する声のほか、完売で入荷待ちのショップも多く、「待ちきれない」などの声が上がっている。
8月26日夜に放送された「2020FNS歌謡祭 夏」(フジテレビ系)でOfficial髭男dismが映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」の主題歌「Laughter」を歌唱するシーンに三浦さんの映像が登場。劇中で主演の長澤まさみさんと踊るシーンは、同番組の瞬間最高視聴率13.5%を記録した。
8月25日夜、9月15日スタートのドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS系)の予告映像が地上波で放送開始。無邪気な笑顔を連発する三浦さんの姿が反響を呼び、YouTubeではアッという間に再生回数200万回を突破した。
8月27日夜、レギュラー番組『世界はほしいモノにあふれてる』(NHK)が放送。最後の収録分だったため、悲しみの声が上がったほか、NHKには再放送を望む多くの声が寄せられ、9月3日には総集編の放送が決定した。

三浦さんの訃報を知ったあとにファンになった人

そのほかでも、各種動画配信サービスで三浦さんの出演作が人気を集めているほか、共演歴のある俳優たちがSNSにコメントするなど、注目度が下がる気配はまったくありません。それどころか、驚かされるのは、三浦さんの訃報を知ったあとにファンになった人の多さ。


「亡くなってから春馬さんの素晴らしさを知りました。でも直接会えないのは寂しい」
「できれば生前から応援したかった。『何でちゃんと見ていなかったのか』と後悔しています」
「(出演番組を)亡くなってから見るようになりましたが、とてもいい番組で、あらためてファンになりました」
「生前は特別ファンではなかったのですが、亡くなったことを知ったときにすごいショックを受けて気になりはじめ、春馬くんのことを知れば知るほど好きになっていきました」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ポーランド、最後のロシア総領事館閉鎖へ 鉄道爆破関

ビジネス

金融規制緩和、FRBバランスシート縮小につながる可

ワールド

サマーズ氏、オープンAI取締役辞任 エプスタイン元

ワールド

ゼレンスキー氏、トルコ訪問 エルドアン大統領と会談
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、完成した「信じられない」大失敗ヘアにSNS爆笑
  • 4
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 5
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    衛星画像が捉えた中国の「侵攻部隊」
  • 8
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 9
    ホワイトカラー志望への偏りが人手不足をより深刻化…
  • 10
    【クイズ】中国からの融資を「最も多く」受けている…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中