最新記事

パンデミック

世界の新型コロナ死者90万人突破 インドが感染爆発の中心地に

2020年9月10日(木)10時15分

ロイターの集計によると、新型コロナウイルス感染症による世界全体の死者数が9日に90万人を超え、累計感染者数は2770万人を突破した。インドが感染の新たな中心地になっている。ニューデリーの病院で5日撮影(2020年 ロイター/Danish Siddiqui)

ロイターの集計によると、新型コロナウイルス感染症による世界全体の死者数が9日に90万人を超え、累計感染者数は2770万人を突破した。インドが感染の新たな中心地になっている。

国別では米国が死者19万人超、累計感染者数630万人超と、いずれも世界最多。死者数はブラジルが12万7000人超、インドがほぼ7万4000人と続いている。

インドは7日の新規感染者が9万0802人と、1日あたりではこれまでに世界各国で記録した中で最多を記録し、累計感染者数はブラジルを抜いて世界で2番目の多さとなった。


インドでは感染拡大がピークに達する兆しは見られない。9日にはロックダウン(都市封鎖)で閉鎖されていたバーが営業を再開。死者数も過去2週間の平均で1日当たり1000人を超えている。

世界全体の死者数の半数以上は依然として米州が占めている。メキシコやペルー、コロンビア、チリ、エクアドルで死亡率が高いことが背景にある。

ロイターが過去2週間のデータを基に集計したところによると、世界全体の死者は1日平均で5600人を上回っている。死者数が80万人から90万人に増加するのにかかった日数は18日。70万人から80万人への増加にかかった日数は17日で、死者の増加ペースはほぼ変わっていないことが示された。

欧州では一部で感染が再び拡大しており、第2波の懸念も浮上している。英国では前週末に1日の新規感染者が3000人近くに上り、5月以来の高水準を記録。スペインは7日に西欧諸国で初めて累計感染者数が50万人を超え、直近では55万2000人に達した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・ロシア開発のコロナワクチン「スプートニクV」、ウイルスの有害な変異促す危険性
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・パンデミック後には大規模な騒乱が起こる
・ハチに舌を刺された男性、自分の舌で窒息死


20200915issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

9月15日号(9月8日発売)は「米大統領選2020:トランプの勝算 バイデンの誤算」特集。勝敗を分けるポイントは何か。コロナ、BLM、浮動票......でトランプの再選確率を探る。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米イールドカーブはスティープ化か、対FRB圧力で=

ワールド

PIMCO、住宅市場支援でFRBにMBS保有縮小の

ワールド

トランプ氏が英国到着、2度目の国賓訪問 経済協力深

ワールド

JERA、米シェールガス資産買収交渉中 17億ドル
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェイン・ジョンソンの、あまりの「激やせぶり」にネット騒然
  • 2
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 3
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがまさかの「お仕置き」!
  • 4
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが.…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    腹斜筋が「発火する」自重トレーニングとは?...硬く…
  • 7
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 8
    「なにこれ...」数カ月ぶりに帰宅した女性、本棚に出…
  • 9
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 10
    「この歩き方はおかしい?」幼い娘の様子に違和感...…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 5
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 6
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 7
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中